$止まらない島の成長 硫黄島
$東京 小笠原諸島の硫黄島沖 噴火で新たな島拡大 今後どうなる?「硫黄島とつながる可能性も」
@https://www.youtube.com/watch?v=dKfsi7Ygixw
$硫黄島、15年間で57haも大きく
もうそろそろだろうと思っていましたが、最新版の『シマダス
』(日本の島のエンサイクロペディア)を開いて、ついにこの時がやってきたのかと感無量でした。硫黄島が、小笠原のメインアイランドである父島よりも、大きくなっていたのです。
前回2004(平成16)年版の『シマダス』と今回2019年版で、小笠原諸島の三大島である父島・母島・硫黄島を比べてみましょう。
2004年版では、
・父島:23.80平方キロメートル
・母島:20.21平方キロメートル
・硫黄島:23.16平方キロメートル
で、父島が硫黄島より64ha広くなっていました。
ところが、2019年版では
・父島:23.45平方キロメートル
・母島:19.88平方キロメートル
・硫黄島:23.73平方キロメートル
となり、硫黄島が父島を28ha上回り、小笠原最大の島にのし上がっていたのです。
父島や母島の面積がわずかに縮小しているのは、波が荒い絶海の中に立ち続ける島の宿命です。波に削られて痩(や)せ、風雨にさらされて崩れ、土地の隆起や人為的な埋め立てなど特別な理由がない限り、徐々に小さくなっていくからです。
日頃そんな変化をあまり感じないのは、自然災害で壊されても壊されても諦めずに防波堤や護岸を造り、大自然の節理に人間が必死になって抵抗しているからです。