$日本に3人しかいない銭湯ペンキ絵師。大切な文化を次世代へつないでいきたい
$日本に3人しかいない銭湯ペンキ絵師。大切な文化を次世代へつないでいきたい
日本に3人しかいない銭湯ペンキ絵師。大切な文化を次世代へつないでいきたい
2022.10.19
銭湯の浴室を彩る巨大な壁画“銭湯ペンキ絵”を描く田中みずきさん。現在は全国に3人しかいない銭湯ペンキ絵師として、伝統と文化を守ることを目標に、日々制作に励んでいます。ペンキ絵師になろうと決意したのは明治学院大学在学中のこと。進路を決めた経緯や大学時代の思い出、銭湯ペンキ絵の魅力など、さまざまなお話をお聞きしました。
田中 みずき2006年文学部芸術学科卒業。
2008年明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了。明治学院大学在学中の2004年に銭湯ペンキ絵師の中島盛夫さんに弟子入り。その後、2013年に独立。銭湯でのペンキ絵制作に加え、展覧会、イベント、ワークショップなど、ペンキ絵を通して銭湯の魅力を知ってもらうための活動を展開中。ブログでも精力的に情報を発信。
「質問」するために読書三昧
子どもの頃から絵を描くのが大好きで、中学生くらいから美術の道に進みたいと思うようになりました。高校1年生から美術大学受験のための予備校に通い始めましたが、本格的に学びはじめると、現実が見えてきます。私の実力で美術大学に入ることはできるのか、仮にアーティストになれたとして食べていくことはできるのか。将来について、そんなふうに考えるようになりました。その結果、大学では美術史を学ぼうと決めました。美術の世界で生きていくなら、作品制作の技術を学ぶだけでなく、美術史の知識があると強みになると思ったからです。
大学の情報を集めていくうちに、明治学院大学で美術史が学べることを知りました。しかも、明学では映画史の専攻もできる。私は美術だけでなく映画も大好きで、高校時代には映画を自主製作し、学園祭で上映したこともあったんです。当時、明学では映画史家としても高名な四方田犬彦先生が教授を務めていて、もしかしたら四方田先生の授業を受けられるかもしれない。そう思うと、明学に行きたいという気持ちがどんどん強くなっていきました・・・。
$わたしは銭湯ペンキ絵師
単行本
田中みずき (著)
$解説
現在、日本で3人しかいない銭湯ペンキ絵師。その中で唯一の若手として活躍している著者は、どのような思いからこの道を進むことを選んだのだろうか。銭湯ペンキ絵師という職業の魅力、伝統を背負うことの重圧、印象に残っている作品などについて語り尽くす。
商品の説明
著者について
1983年生まれ。明治学院大学在学中に銭湯ペンキ絵師・中島盛夫氏https://www.morionakajima.com/
に弟子入り。大学院修了後、出版社編集業等を経て、アートレビューサイト「カロンズネット」の編集長を務める。2013年より夫の「便利屋こまむら」こと駒村佳和と銭湯のペンキ絵を制作。通常の銭湯でのペンキ絵制作に加え展覧会、イベント、ワークショップなど多くの方にペンキ絵を使って銭湯に関心を持っていただける活動を模索中。Audi Japan、BEAMSといった企業のPR関連のペンキ絵制作なども行う。