$凍る草原に絵は溶ける 天城光琴著
$解説
ファンタジー界に新鋭誕生! 第29回松本清張賞受賞作。
草原に額縁を立て、その中で演手たちが物語を繰り広げる──。
山羊の群れを連れて遊牧するアゴールの民がこよなく愛する芸術「生き絵」。
物語をつくる「生き絵師」のマーラは、若くして大役に抜擢される。
だが、そこに突然の災厄が……。
“動くもの”が全ての人々に見えなくなってしまったのだ。
表情も動作も伝わらないという苛酷な現実を突きつけられるマーラは、
農耕の国・稲城の街で、城を追われた奇術師・苟曙と出会う。
もはや「生き絵」は無力なのか。
アゴールの民の運命は?
「文学という古今東西、広大な地図の上に“天城光琴世界”の芽は吹いた──。
ファンタジー、SF、演劇ドキュメンタリー、ミステリー・サスペンス的な世界の反転、
CG映画のような生き絵の描写──すべてが詰まった贅沢な一冊だ」
──書評家・卯月鮎
登録情報
出版社 : 文藝春秋 (2024/6/5)
発売日 : 2024/6/5
言語 : 日本語
文庫 : 352ページ
ISBN-10 : 4167922355
ISBN-13 : 978-4167922351
寸法 : 10.5 x 1.3 x 15.2 cm
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