$裸の大将 山下清
$山下 清(やました きよし、1922年(大正11年)3月10日 - 1971年(昭和46年)7月12日)は、日本の画家。代表作に、「花火」、「桜島」、「東海道五十三次」など。
山下清はなぜ多くの人に愛されたのか? SOMPO美術館で振り返る49年の生涯
日本の原風景や名所を貼絵で表現することで、多くの人々の心をとらえた天才画家・山下清。その生誕100年を記念する大回顧展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」が東京・新宿のSOMPO美術館で開催中だ。会期は9月10日まで。
日本の原風景や名所を貼絵で表現することで、多くの人々の心をとらえた天才画家・山下清(1922〜1971)。その生誕100年を記念する大回顧展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」が東京・新宿のSOMPO美術館で開催中だ。会期は9月10日まで。
1922年に東京の浅草で生まれた山下は、幼少期から吃音と発達障害に悩まされ、12歳になると千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。そこで授業の一環として行われていた「ちぎり絵」に出会ったことで、独自の「貼絵」の技術を磨いていった。また、日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ山下は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出し、描くことができたという。
本展は、そんな山下の人生49年を総覧するものとなる。会場は全5章で構成され、緻密で色彩豊かな貼絵をはじめ、油彩、ペン画、水彩画など約190点の作品に加え、旅に持参したリュックや浴衣、所蔵した画集などの関連資料も展示されている。
「第1章 山下清の誕生―昆虫そして絵との出合い」では、山下の幼少期にフォーカス。吃音と発達障害から友人ができなかった山下がひとりで描いていたという鉛筆画から、養護施設「八幡学園」への入学をきっかけに出合った「ちぎり絵」の作品が紹介されている。とくに昆虫に関心があった山下は、対象をつぶさに観察してはちぎり絵を用いて表現。作品自体は大づくりな印象だが、形状や色合いを丁寧にとらえていたことがわかる。
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