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$Without you ニルソン

ウィズアウト・ユー」(Without You)は、イギリスのロックグループであるバッドフィンガーピート・ハムトム・エヴァンズが作詞作曲した楽曲である。ASCAPによると180以上のアーティストに録音され、Billboard Hot 100には1位をはじめ何回も登場した曲である。

バッドフィンガーのオリジナル・バージョン

最初に録音したのはロックグループのバッドフィンガーで、この曲はその2人のメンバーによって制作された。ピート・ハムが当初書いた曲は「If It's Love」という題名で、コーラスが弱かった。同じ時期にトム・エヴァンズが曲を書いていたが、こちらはヴァースが弱かった。そのため、2人でそれぞれの曲のよい部分を融和させた。そして、1970年にリリースされたアルバム『ノー・ダイス』に収録された。バッドフィンガーのバージョンはシングルとしてはリリースされなかったが、日本ではシングル「明日の風」のB面に収録、発売されている。後年、歌詞の後を追うようにピート・ハムとトム・エヴァンズはそれぞれ自殺した[2]。特に、トムの自殺はこの曲の印税をめぐるトラブルが一因であった。

ニルソンのバージョン

「ウィザウト・ユー」ニルソンシングル初出アルバム『ニルソン・シュミルソンB面ガッタ・ゲット・アップリリース1971年12月[4]録音ロンドン、トライデント・スタジオジャンルロックポップス時間3分22秒レーベルRCAレコード作詞・作曲ピート・ハムトム・エヴァンズプロデュースリチャート・ペリーチャート最高順位

年表

ウィズアウト・ハー
(1971年8月)ウィザウト・ユー
(1971年12月)ジャンプ・イントゥ・ザ・ファイアー
(1972年3月)

ミュージックビデオ「Without You」 - YouTube

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バッドフィンガーの「ウィズアウト・ユー」を聴いたニルソンは当初、ビートルズの曲だと勘違いした。勘違いに気付いた後、1971年に発表するアルバム『ニルソン・シュミルソン』へ収録するために、この曲をカバーした。リカット・シングルは、イギリスでは全英シングルチャートで1位を記録し80万枚のヒット、全米シングルチャートに於いて4週連続1位となった。後に、プロデューサーのリチャート・ペリーは「この曲は今までの曲とは全く違う、重いバックビートによるビッグ・バラードで、今までに多くのアーティストからリリースされたものとは違った」後にソロ・アーティストとして成功したゲイリー・ライト(イギリスのバンド、スプーキー・トゥースのメンバー)はピアノで録音に参加した。

ニルソンは、コーラスの出来が少し平凡だと言っていたが、ニルソンの友人であるシンガー・ソング・ライターのジミー・ウェッブは「この曲こそ我々の世代の最高のボーカル・パフォーマンスだ」と評している。

ニルソンは滅多にこの曲をライヴ・パフォーマンスしなかったが、1992年にラスベガスリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドと共演した。

なお、ニルソン・バージョンの日本語表記は「ウィザウト・ユー」である。








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