約束と再開
茉)嘘でしょ。○○君、引っ越すの?グス
○)うん。来週には、引っ越すらしい。せっかく仲良くなれたのに
茉)茉央の事忘れないでねグス
○)うん。忘れない。約束する。俺、絶対茉央のこと忘れないグス
〜〜
茉)○○君元気かな
○○が引っ越して3年がたった。あれから1日も○○の、事を忘れた事のない茉央
大学進学しアルバイトをしていると
茉)!(○○君!)
○)?あの、僕と過去に会ったことありますか?
茉)…えっ
○)勘違いだったらすみません。目と眉が動いていたので。実は、僕、記憶喪失らしくて。過去の事を一部忘れているらしくて。医者からは無理に記憶を戻そうとするなと言われてるのですがどうも気になってしまって
茉)そ、そうなんですね
○)お時間取らしてしまってすみません。
茉)あ、あの
○)はい?
茉)このあと時間ありますか?
○)僕と五百城さんは過去に会っていたんですか?
茉)うん。(五百城さん呼び)
○)すみません。覚えて無くて
茉)うん。でも記憶喪失なら仕方ないよ(○○君なのに○○君じゃないみたい。記憶がないからだろうけど)
○)五百城さんと僕は、どういう関係だったの?
茉)友達だよ。クラスの席隣になって仲良くなったんだ
○)へぇ~
茉)なんか思い出した?
○)ごめん。やっぱ覚えてないです。でもなんとなく五百城さんと仲良くしてたのはわかりました
茉)そっか…○○君私にいろんな事してくれたんだよ。勉強も教えてくれたし。たまにお弁当も作ってくれたりもしてくれたし。○○君が引っ越した時は悲しかったな〜。
○)…そうだったんですね
茉)うん。せっかく仲良くなれたのにさ別れるんだもん。それに…○○君の事好きだったし…
○)!…ごめんね。
茉)き、気にしないで。記憶喪失なら仕方ないんだから
○)いや、その…五百城さんが好きだったって言うのは、過去の記憶があった頃の僕であって今の僕じゃないから、こうやって話す事も五百城さんを苦しめるんじゃないかと思って。だからもう会わない方がいいんじゃないかと思って
茉)そんな事言わないでよ。記憶が戻るかもしれないじゃん
○)いやでも僕記憶喪失だよ
茉)でも、茉央は、○○君の記憶戻ると信じてる
○)どうしてそんなに
茉)だって、○○君と約束したから
○)約束?
茉)○○君、茉央の事忘れないってグス
○)………
茉)記憶のない○○君に言ったところで…
ギュ
茉)!
○)茉央!思い出したよ
茉)○○君!
○)ごめん。茉央の約束守れてなくて
茉)そんなのいいよ。○○君が今茉央の事覚えてくれているんだもん
○)茉央。タイミング変かもしれないけど…俺、茉央の事好きだ
茉)茉央も○○君の事好き。大好き
○)付き合ってください
茉)はい
今、私は幸せです
fin
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