9/29 ロアッソ熊本と来る未来
今節を迎える前に確定したJ2 20位以下の確定。
この確定が意味するのは2025シーズンをJ3で過ごす可能性が限りなく高くなったということで、まだ確定ではありません。所謂降格圏内が確定というフェーズです。とはいえ、ここから大逆転があるとすれば今季中にほかJ2クラブが何かしらの理由で既に交付済みのJ2ライセンスが剥奪されるほかないですが、もうそのような可能性はほとんどないでしょう。なので確定ではないもののほぼ確定J3は確定です。
ではそのうえでサポーターとしてどのように今季を過ごしていくのか…。
正直今節はもう現地観戦は良いかなと思っていたところであったのですが、気が付けば現地に足を運んでいるという悲しき?現実。
これをザスパないしはJリーグに当てはめると何ら不思議なことではないのですが、症状としては中毒なのかなと思います。そこにきっと愛はあると思うのですが、私自身いまのザスパを胸を張って愛しているかと聞かれると「んー?」と答えてしまいますが、降格圏内が確定した今もなお現地に行ってしまっていることを考えるときっと愛しているのだと思います。(あくまでも趣味の範囲で)
この日は前述の通り行かなくていいかなくらいのテンションであったのですが、やっぱり行こうと思い立ったのがお昼12時くらい、そこから車を3時間弱かっ飛ばして現地に着いたのがキックオフ1時間前の17時でした。行きに下道を選んだのはなんとなく今日の試合を見たくないという気持ちがどこか残っているなかで、2時間弱で着いてしまうと現地に触れる時間が長くなりすぎて自分のメンタルが少し心配であったからです。
人間考える時間を与えられてしまうと余計なことまで考えてしまう生き物で、その猶予がないほうが今節は気が楽でした。そして1時間前着を選べたのは河川敷に停められる動員があってこそですが(悲しいかな)。
スタジアムに到着するとキッチンカー等が溜まるエリアはそこそこの人入り。グッズブースのスタッフの会話では今節の来場者見込みは2,000人台であったそうなのですが、結果的に約3,000人のお客さんに来てもらいこのような状況でも来るお気の毒な人もいるもんだと自分含めてなぜか憐れむ感情がありながら、反面嬉しさもありました。
スタジアムから聞こえる音楽やチャント、その環境音全てはいつもの試合と変わらないはずであったのですが、なぜかいつもより寂しそうに聞こえ目に映りました。秋の気配のせいか降格圏内確定のせいか、この答えはきっと誰にも分かりませんが、これまでザスパを応援してきた多くの人もきっと感じたのではないかと思います。
今節は上毛新聞、群馬テレビ、FM群馬のスペシャルマッチということでしたが、メディア業界に少しだけ所縁のある自分としてはこのスペシャルマッチが本当はもっともっと盛り上がって欲しいです。情報伝達媒体としてwebが強くなってきた今、どうしても地元メディアは斜陽産業と呼ばれます。
webはプル型の情報伝達ツールです。あくまでも情報を欲しい人が欲しい情報を取得するのがwebで、取捨選択をするまでもなく必要な情報だけをくれます。一方、4マスと呼ばれるものはプッシュ型の情報伝達ツールで、どの情報が欲しいかという接触者側の希望に関わらず情報を届けてくれます。webにできない機能はこのプッシュ型で、このプッシュ型がないと人は自分の欲しい情報にしか触れることができなくなります。そういう意味でマスメディアが持つパワーは0→1を作り出す装置として貴重であれ、そのパワーはもっと上手く使われて欲しいです。
そのためにはもちろんザスパ自体がコンテンツパワーを身に付けなければいけないですし、メディアに取り上げてもらうだけのメリットを提示してあげる必要があります。ニワトリタマゴの話だと思いますが、ザスパの人気は結果として群馬県の活気に繋がるので、地元コンテンツの育成という目線も群馬県として考えてよいのかもしれません。
さて試合のほうですが、相手に押し込まれる展開ながらも先制に成功。しかしすぐに追いつかれてしまうと続けざまにひっくり返される展開に。後半一時同点に成功するも、ATに無情にもクロスボールがそのままゴールマウスに吸い込まれてしまい敗戦…。特にラストの失点は色々思うところはありましたが、試合通じて相手のやりたいようにやらせ過ぎた点、ボールを持ちたがる熊本と現状のザスパの守備方法では分が悪すぎた点は今季の成績をそのまま表すような敗戦となってしまったのかなと思います。
個人的にスタメン起用となった平松選手のポストプレーとゴールは良かったと思います。あれだけ後ろが重いと佐川選手に預けたとて攻撃の形がよくなったとは思えなかったですし、平松選手だからこその相手DFとの駆け引きがあったと思います。ゴール後に1回相手CB間に蹴られたボールに対して裏抜けしてシュートまで持って行くシーンがありましたが、あそこでワンバウンド待てるのは動き出しの良さがあってこそだと思いましたし、今季途中出場が多かった平松選手としてもスタートから起用されたことで気合も入っていたと思います。(相変わらず仙波選手も素晴らしかった)
相変わらずSNSでは「●●が責任をとるべき!」といった誰が誰に向けた責任なのか不明な責任論が展開されていますが、それはその筋?の人たちがやりたいようにやってもらいまして、私は私の好きなザスパを引き続き応援していく所存です。
今週はジェフ戦が控えていますが、小森のゴールを見るのが怖くてフクアリ行くか悩み中です。