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目に映る全てのことはメッセージ
精神科のクリニックに通院していたときのこと。クリニックに行く電車の中でいつも考えていた。
「今日は何を先生に話すか?」(表)
(何か話さなくては)(裏)
今思えばそれこそが私の考え方の癖だったなぁと思う。クリニックへ行くのは嫌ではなかったが、
「クリニックという場所に、先生という人に、慣れるまでは緊張してしまうなぁ」(表)
(新しい環境によく知らない人に慣れるのが私は苦手だから緊張するのは仕方ないこと)(裏)
ある日、電車の中で思った。
「私、患者なのに何で緊張して、話すことまで考えてるんだろう?先生は私が半泣きでパニックになっている姿を見ているし、今さら取り繕う必要なんてないのにな。」とふと思った。
そんな余計なことで頭をいっぱいにするより、とにかくクリニックへ行くこと。それが今私のやること。
診察室でのことは先生が、カウンセリングのときは心理士の先生が考えること。だって先生はプロだもの。私は不調を抱えた患者。
そう思ってからは「今日は何を先生に話すか?」より診察が終わったら「今日はどこへ寄り道しようか?」と考えるようになった。「何を話そうか?話せばいいんだろう?」なんて考えている間は何も思い浮かばなかったのに、考えなくなってからのほうが、
「こういうときにすごく辛くなるんです」とか、
「こんなときにフリーズするんです」とか。
上手く言葉にできなくて、たまたま本で読んだ文章がまさに「私の言いたいことはコレだコレ!」とそれをメモして心理士の先生に見せたこともある。
上手く伝えなくては!とか
上手く言葉にしなくては!とか
感じなくてもいいプレッシャーとしなくてもいい緊張から解放されたときに感じる心地よさを私は体験していたんだなぁ。もちろんそのときはそんなことなど1ミリも考えていない。
頭の中だけでぐるぐる考えて、
「ああしておけばこうなるはず」とか、
「きっとあの人はこう思っているに違いない」と
考えてばかりだった私。
正解は何か、正解を出さなければならない。答えは必ずあるし、答えなければならない。と思っていた私。それこそが私の考え方の癖であり自分の首を絞めていた落とし穴だった。
「空気読めない人だなあ」(表)
と感じてイライラしていたのは
「空気を読んで欲しい!」(裏)
という私の願望だった。
「わかってくれない」(表)
と感じて腹を立てていたのは
「わかって欲しい!」(裏)
という私の期待だった。
「信用できない人だな」(表)
と感じてモヤモヤしていたのは実は
「私が相手を信用していない」(裏)
という私の本当の気持ちだった。
それらはいつしか、
「空気は読まなくてはならない」になり
「他人を理解しなくてはならない」になり
「信用される人でいなければならない」になった。
厳しすぎるルールを自分に課して、そのルールに自ら縛られに行っていた。
ごめんね、あの頃の私。
息苦しくて、辛くなって当たり前(田のクラッカーは美味しかった)
私はメモ魔なので目にした言葉で心にグッときた言葉はすぐに書き留めておく。それらの言葉たちをお気に入りのペンで書くのが好き。楽しい。
振り返ればそこにはたくさんの言葉や文章を書き留めたノートがあった。誰のどこからの引用なのかわからない、でも書きます。勝手に紹介します。
あの頃の私を励ましてくれた、大切な気づきに導いてくれた、たくさんの言葉たちとそれを書いてくれた人たちの目には見えない優しさに、ありがとうございます。では、どうぞ!
📍ベストばかりじゃなくベターでもOK
📍A orB orC…選択肢は色々
📍自分とは違った意見に出会った時は
「いろいろな考え方があるんだな」と思ってみる
📍自分の感情はどんな感情であれ大切にする
📍最良の友達が動物でも問題なし!
📍わかりあえることを手放す
📍相手の言葉を「あなたはそうなんだね!」と思って聞く
📍「やらなきゃ良かった」ってやってみたから言えること
📍「がんばったからできる」ってことばかりじゃない
📍自分を苦しめるルールを破る
「どうして私は○○しなくてはならないのだろう?」
「もしも〇〇をしなかったら何が起こるのだろう?」
「どうして私は〇〇してはならないのだろう?」
📍あなたのルールが厳しければ厳しいほどそれを守るのが難しくなるし、怒りも湧きやすくなる
📍自分のことを「正しい」とみなすとき、あなたはほかの人の何かを失敗だとか間違いだとみなしてしまう
📍別の行動をとれば良かったと感じるのはその状況に対しあなたが実際以上に権力や影響力を持つという幻想を抱いてしまっているから
📍1番の復讐は忘れること。1番の恩返しは覚えていること
📍空気は読むものではありません。空気は吸って吐くものです
📍楽しいなら夢はなくてもいい。楽しくないなら夢をみたほうがいい
📍おひたしが咲く
📍鬼を磨いて魂となす
消えてしまいたいと思うほど何をそんなに悩んでいたのかなぁ?悩んだ日々も今では愛おしいよ!
まだまだたくさんあるけれど疲れたので今日はお終いとさせて頂きます。