それぞれがそのまま
母がトマトジュースでゼリーを作った。私は美味しいと思ったが、母は「なんかこの味嫌」と一口食べてがっかりしていた。想像していた味と違ったらしい。トマトジュースゼリーはトマトジュースの味そのままだった。だってトマトジュースをそのままゼリーにしたのだから。飲むか食べるかで食感は違う。
面白い。
私がどうしてもカレーライスが食べたかった。食べれば良いのだが家族の中にカレーライスが食卓に並ぶと不機嫌になる不機嫌そうにこちらが感じる者がいるのだ。(それは父)
父の顔色を伺っているのではない。せっかくの楽しい食事が台無しになるのが嫌だからというよりカレーライスを食べる喜びが半減もしくはゼロどころかマイナスになるのが嫌だ。自分のため。
……どうする、私よ。カレーライスがものすごく食べたい。食べたい。食べたーい!!
「お昼ご飯で食べるよ、私はカレーライスを食べるよ。」と母に宣言し、レトルトカレーを買ってきた。
「(父が)前に買ってきたレトルトの親子丼が1つ残っているからちょうどよかった。」と母。
私もその親子丼を食べたが私の好みの味ではなかったが不機嫌にはならないし文句も言わない。私が買ってきた物ではないが。
父はその親子丼を不機嫌になることもなく何も言わずに食べた。私はカレーライス食べたい欲が満たされて幸せだった。食品ロスを防いだ。よかった。
慟哭…悲しみに耐えきれず激しく泣く。
工藤静香さんの曲名でこの言葉を知った。
慟哭したことがあるかな…私は。
激しく泣くって、号泣もある。
号泣…激しく泣くという行為。号泣はうれしくて泣く場合にも使用できる言葉。泣く原因が特定されていない。
そうだ、人はうれしくても悲しくても泣くのだった。
めそめそ泣く、すすり泣く、しくしく泣く…。
感情は豊かだなと思う。
赤ちゃんは泣くことが仕事だともいう。動物も鳴く。同じ「なく」を表す言葉に「誰が」「何が」
どのように「なく」姿を想像するのか。
めそめそ泣いているのは、
親に怒られた子どもの姿。(私は)
すすり泣いているのは、
亡霊の姿(私は。亡霊は見たことはないが)
赤ちゃんの泣き方は号泣でも慟哭でもない、
よなぁ。
いつから(何歳頃から)号泣し、慟哭する?
人の噂話の内容はあんまり知りたいと思わないが、
鳥が鳴いているのは気になるようになった。
厳しい環境で生きている動物だからこそヒトほど無駄なことに大事なエネルギーを使わない気がするんだよなー。ヒトの祖先も鳥の鳴き声を聴いて厳しい自然を生きていた姿を想像しちゃうの、楽しい。
私はベビが苦手だからシジュウカラが何をしゃべっているか気になる。
久しぶりに行ったセリアでかわいい靴下を見つけた。シマエナガ柄。
家に帰って早速履いたらシマエナガが大きくなった。
それぞれのそのままをそのまま受け入れていなかったな私は、と思った。
例えば感情。
悲しいのなら悲しいままを。
怒れるのなら怒れるままを。
うれしいのならうれしいままを。
楽しいのなら楽しいままを。
つまらないのならつまらないままを。
もやもやするのならもやもやするままを。
悲しみをより深い悲しみにしてしまったり、
その逆をしてしまったり。
怒りをより大きな怒りにしてしまったり、
その逆をしてしまったり。
喜びだってより大きな喜びにしたり、
その逆をしてしまったり。
どれも「そのまま」でないのはよろしくない、とにかく「そのまま」であるのがいいと私は思う。
そうしているつもりだったがそうではなかったことがようやくわかった。心がとっても喜んでいるので多分そうなんだろうと感じている。としか書けない。書けてよかったよ。
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