私は困らないので! by数学教師
なんと、note始めて一年経ったみたいです!
二年目も細々と続けますので、生暖かい目で見てやってください☺️
さて、本日はこのニュースとコメント欄を興味深く読んでおり、思い起こされたのが本日のタイトル。
これは、自身が中学三年生だった時の担任であった数学教師の口癖だ。
三十路にも届かない若い教師だったと記憶しているが、老成というか達観している趣のある教師であった。
夏休みにノート60P分の宿題を出されたエグい記憶が強烈に残っている。
一行空けまでは許容、1Pに図だけはNG、問題は算数でも数学でも何を解いても良い。夏休み明けに提出が遅れたら、1日毎に6P増やす、みたいな条件だった。めっちゃ辛かった記憶だ。
“強要はしない。やらなくても困るのは私ではない(君たちだ)。”というような事を言っていた。
普段の指導や宿題でも結構言っていた。
最初は『君たちにそんなに興味はないし、期待もしていない。君等が頑張ろうがそうでなかろうが私に何ら影響しない。』と脳内変換されて、冷たい教師だな、と感じた。
さて、私は中学生になった時、他の教師達に2つ違いの優秀な姉を度々引き合いに出され、同一視されたり、比較されたりするのが堪らなく嫌だった。多くの教師が、生徒を【成績】であったり【従順さ】で扱いを変えてくる嫌な大人(※)に見えていたので、この数学教師が誰に対しても同じ態度であることに驚き、興味を持たずには居られなかった。
※成績で見る教師には妙にえこひいきな態度を取られ、クラスメイトから不要なとばっちりを受けたり、逆パティーンで、不良に寄り添う体育教師から目の敵にされたり良い思い出がない。
なお、自身ははぐれメタル属性なので、友達の属性をあまり気にしておらず、成績が良かった当時も悪ぶってる友達と付き合ったりしていた。(相手も気にしてなかったから成立する話。)
その悪ぶってる友達は、数学教師の宿題を出さずに逃げつづけていたが、教師は毎日淡々と増えたページ数を伝え続けていたようだ。
(借金が増えるかのごとくハラハラするので)よく逃げ続けるな、と見ていたが、何故か友達はまんざらでもない様子で、秋ぐらいになるとたまに職員室に行き宿題を進めていたようである。
小学校と中学校では子の年齢(発達具合)が違うので指導が変わるのは当たり前として、私は昭和の時代に於いて、【根性】だの【やる気】だのを持ち出さずにただ淡々と見守るこの数学教師が結構好きだったようだ。
その教師が結婚したと他の教師から聞いた時、黒板にみんなでお祝いの言葉とイラストを書いて迎え、教室に入ってきた彼を『先生おめでとー!!!』と迎えたところ、先生は泣いた。
クラスメイト達もこの数学教師が好きだったようだ。