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『早春賦』!

あまり月並みな表現を好まぬが
『立春』を過ぎたというのにとか
『春は名のみ』とか。
されどまさにその通りの寒い日が続いている。
薄手のセーターから再び厚手のセーターに着替えたがそれでも寒さが身にこたえる。
毎年のことだが当方にとっては体が去年と同じというわけではない。
したがって一年一年身体に堪え方が違う。

大正2年(1913年)の唱歌を歌ってみた。
吉丸一昌作詞
中田章作曲作品だ。中田喜直さんの父上だ。
詩人の吉丸のふるさと長野県飯田市あたりの風景を歌ったものらしい。
これまで歌ってみようと思ったが存外難しいので先延ばししてきた歌だが
やはり難しかった。
『早春賦』は時に早春譜とも記されるが『賦』というのは元来『漢詩』にちなんだ言葉で『歌う』とか『歌を作る』の意味があるという。
だから『早春に賦す』を簡略化した表現でもある。
2番の歌詞の『角ぐむ』は昔の表現で『芽ぐむ』と同じ意味のようだ。
角のように『芽』を出すからだ。『なるほど』と思った。

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