オーストラリアオープンの振り返り
シナー対メドベージェフというビッグ4が決勝に残らなかった2024年のオーストラリアオープンの決勝。
準決勝でジョコビッチに勝ち波に乗るシナーが接戦を潜り抜けて勝ち上がってきたメドベージェフにセットカウント0-2からの大逆転勝ちで優勝しました。
シナーは昨年のシーズン後半でジョコビッチと3回対戦して2勝してます。
これらの試合を見た時にかなり自信をつけているなあと思いました。
ほとんどの人が今回の優勝候補はシナーと思っていたのではないでしょうか?
グランドスラムは大舞台。
やはり決勝という舞台は特別な雰囲気があるはず。
自分のメドベージェフ推しという意味も含めて今回の決勝をメドベージェフ目線で振り返ってみたいと思います。
シーズンスタートしてもメドベージェフは前哨戦には出ていませんでした。
過去にはATPカップ(3年で終わってしまいました、それが残念…)に出ていましたし、昨年はアデレードに出てました。
なので今年はどうしてかなあと思ったのと、試合勘は戻っているのか不安はありました。
年末は国別対抗みたいなエキジビジョンに出てましたが果たしてどうなのかなぁという感じ。
初の事なので心配してました。
1回戦、フランスのアトマネにいきなりセットを落とした時はかなりヒヤッとしました。
2回戦、フィンランドのルースブオリには何と2セットダウン。
かなりストロークで押されていたので勝ちは勝ちでしたが、本当に危なかったです。
ここまでだと決勝に行けるとかではなく、途中で足元救われるのではないかと正直思いました。
調子が悪いとかではなく、まだ気持ちが乗ってない感じ?
どちらにしろ2試合ともギリギリでしたので危なかったです…
やっぱり試合勘戻ってないのかな?
3回戦はオジェ・アリアシム。
最近あまり勝ちきれていない選手ではありますが、実力のある選手。
この試合をストレート勝ちした事で何か自信を取り戻したように思いました。
4回戦のボルジェスとは4セットでした。
ちょっと終盤は危なかった…
準々決勝のフルカチュとは5セットではありましたがしっかりと勝ち切りました。
2021年のウィンブルドンでは5セットで破れていたので一安心。
ベスト4まで勝ち残りました。
さあ、ここからが本領を発揮しないといけない準決勝。
私は相手はアルカラスと思っていたのですが、ズべレフが4セットで勝ち上がってきました。
なんかアルカラスは本調子でないのか、なんか集中しきれていないのかショットが珍しい不安定でした。
もちろんズべレフが素晴らしいテニスをしていた事もありますが…
その準決勝はやはり序盤からズべレフに押されます。
2セットは取り返すと思ったのですが、まさかの2セットダウン。
ここからメドベージェフはメドベージェフらしい粘りをみせてセットオール。
ファイナルセットはやや気落ちした感のあるタイミングを見事についてのまたもや2セットダウンからの逆転勝ち。
さあ、決勝となりました。
決勝の相手は私の予想通りシナーとなりました。
昨年後半からの好調をしっかりとキープ。
ジョコビッチには1セットを落としましたが失セットはそれだけ。
対するメドベージェフは失セット8。
これは2試合多くやっているようなもの。
おまけにナイトセッションの試合も多く、体調管理も大変だったと思います。
そんな決勝、スタートからメドベージェフは飛ばします。
やはり体力的なことを考えて短期決戦を考えたのでしょう。
その勢いにシナーも押されて2セットはメドベージェフが先取です。
シナーは初めてのグランドスラムの決勝。
見ていて緊張していたような感じはしませんでしたが、メドベージェフの怒涛の攻撃になす術がないとでもいう感じでした。
もしかしたらこのままメドベージェフがストレート勝ちしてしまうのか?
いや、絶好調のシナーならここからでも挽回出来るはず。
少しずつシナーのペースになっていきます。
最終的にメドベージェフはコートを左右に振り回されて完璧に主導権をシナーに握られる。
特にフォアの(右への動き)対応が遅れてしまいシナーにエースを取られる。
このようなポイントパターンが多かったように思います。
ここにきてやはり体力切れでしょう。
シナーは決勝まで失セット1。
対するメドベージェフは8。
これは2試合多くやっているようなものです。
スコアはメドベージェフから
6-3.6-3.4-6.4-6.3-6
見事に逆転されました。
一昨年の対ナダル戦と一緒ですね。
残念ながら準優勝のメドベージェフ。
でもなんだか不思議と今後に期待が持てる戦いぶりでした。
今回で4回目のグランドスラムの決勝のメドベージェフ。
今大会は苦しみながらの決勝。
メンタルは相当強くなっているはず。
実際に試合中にイライラしてブチ切れる事も少なくなってきました。
試合後のインタビューのおしゃべりがよほど楽しいのか、メンタルの安定もあるのかな?
毎回毎回楽しいインタビューでした。
技術的には以前よりポジションの変化を見せるようになっています。
特にリターンに関してはフォアハンドでブロックリターンを多用。
準決勝のズべレフ戦の大事なポイントではラッキーではありましたがリターンポイントを何本も奪っています。
フォアハンドストロークの打点は以前よりやや前になっています。
今まであまり使っていなかったドロップショットも使っています。
ネットプレイも多用しています。
今後はハードコートシーズンを終えてからどちらかというと得意ではないクレー、芝生のグランドスラムが続きます。
なんだか今年はやってくれるのではないこと密かに思っています。
という事で一方的にメドベージェフ目線でオーストラリアオープンを振り返ってみました。
ますます応援したいと思います!
まずは昨年まさかの一回戦負けだったローランギャロス初戦勝利ですね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?