11月になると思い出すのは。。。
すっかり先日の嘘のような
もわわんとした夏日が去り、
通常運転?の温度に
なった気がします。
皆様、体の温度調整は
ついていっていますか?
とはいえ、
何をもって通常運転なのか、
今の気象状況を考えると
語ることもできませんが。。。
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11月になると思い出すのは。。。
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私が子供の頃、
40年ほど前には、
11月は陰暦で霜月と呼ばれるに
ふさわしく、
そろそろ冷え込みが
厳しくなっていく時期でした。
昨今はちょっと違いますが、
それでも季節の風物詩は
街中にも見られるようになりました。
そうです、肉まんです。
コンビニでも
肉まんがレジ横に登場しましたし、
お店でも肉まんコーナーが
充実し始めました。
11月は私の好きな季節、
のはずなのですが、
どうもそうもいかず。。。
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11月のこの季節、
皆様、お好きですか?
私の愛した
美しい11月はもう
長いこと出会えていないし、
多分もう出会えないと思います、
残念ですが。。。
冷え込む中
紅葉が真っ赤に色づく様子は
あまりに美しく、
凛とした風情があり、胸打たれます。
子供の頃画力が伴わない中
写生大会で一生懸命
その美しさを表現しようと
したのを思い出します。
日陰で手がかじかみ、
お尻がだんだん冷えて
辛くなるのですよね。
一生懸命、美しさを
画用紙に写そうと描いたのは
本当に楽しかったです。
そして
集中が途切れた瞬間
一気に辛さが押し寄せてくるのです。
足の痺れと共に。。。
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この時期の美しさを
表す大好きな漢詩があります。
「霜葉は二月の 花よりも紅なり」
〜山行<杜牧>〜
中学校で習った漢詩で、
一箇所だけ好きだったので
覚えているのはそこだけですが。。。w
この詩が読まれたは9世紀唐代、
今より遥かに寒かったはず。
その分寒暖差が激しく
紅葉も美しかったのだと思います。
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11月は小菊の花が
可憐に咲く時期でもあります。
この時期に小菊を見ると、
母が好きなせいもあるのですが、
秋の深まりを
しみじみ感じたものでした。
最も、今の温度では
しみじみでもありませんが。。。w
白や黄色、臙脂など
様々な色の小菊が可憐に
花を咲かせる姿を見ると、
必ず思い出すものがあります。
徒然草の中の「神無月のころ」です。
「神無月のころ、
栗栖野といふ所を過ぎて、
ある山里に尋ね入る事侍りしに、
遥かなる苔の細道を踏み分けて、
心ぼそく住みなしたる庵あり。
(中略)
閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、
さすがに、住む人のあればなるべし。」
この章は中学校で習い、
美しく読んだ瞬間に
風景が浮かんできたので
覚えています。
・・・暗唱もさせられましたし。
もっとも今は文章は忘れていて
脳内画像だけは残っています。
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温暖化が進み、
寒がりの私には
ありがたいといえば
ありがたいのですが、
四季を愛でる身としては
悲しい限りです。
四季の美しい風景を
堪能できるのは、
HSS型HSPの観察力の特権です。
あの美しさを
味わえたことは本当に
幸せだったと思います。
そうでないと、
古典の味わいがなくなるので。。。
そういう意味で、
今の子供達は習っても
見ていないから
十分に理解できないと思います。
その点は可哀想だし、
美しさを知らなければ
こういう古典の表現の素晴らしさが
理解できなくなります。
そのうち
古典自体も伝わらなくなる
可能性があるのが寂しいです。
今年は美しい紅葉を
見ることができると良いなと
思っています。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。