山口旅行を計画しているマスターたちへ
今年、Twitter(現X)のTLでたくさんのマスターたちが山口に旅行に来るところを見てきました。来年以降も、山口旅行をするマスターがいるかもしれないので、山口観光をするときの注意点や、地元の幕末オタクたちが注意している点などを共有しておこうと思います。ただ、あくまでも観光のエキスパートというわけでもない、ただの一般人の私がまとめたものなので悪しからず……
萩にどうやって行けばいいの?
まずは、一番大事な情報「萩へどうやって行くか」です。多くのマスターたちが、新山口駅から「スーパーはぎ号」に乗って萩へ行ったところを見てきました。高額になりますが、タクシーを使う人もいます。レンタカーを使うのも一つの手かもしれません。でも、実はもう二つ方法があるのです。
一つ目は、新山口駅から出ている東萩駅行きの防長バスです。先日、萩の東行忌に行くためにバスを探していたら発見しました。スーパーはぎ号よりも早く到着することができるので、萩に長く居たい人におすすめです。
二つ目は湯田温泉の「松田屋ホテル」に泊まりたい人におすすめです!
車を持たない幕末オタクの間では「神の乗り物」と呼ばれています。
松田屋ホテルとホテル松政の間に「湯田温泉通」というバス停があり、中国JRバスが「東萩駅行き」のバスを運行しています。9:20分発のバスしかないので、気を付けてください。
乗った感想は、どちらも乗り物酔いしやすい人は酔い止め必須という感じです。グネグネした道を1時間半ほど走るので、乗り物酔いしやすい人は気を付けてください。
また、どちらも交通系ICカードは使えますが、Apple PayなどのスマホやApple watchは使えないので、気を付けてください。
萩はどうやって巡ればいいの?
基本的に、車か自転車のどちらかをおすすめします。萩は所々にレンタサイクルのポイントがあるので、是非それをご活用ください。ただ「松陰先生と高杉社長のお墓参りがしたい!」という人はストップ。行ったことのある人は分かると思いますが、山登りです。登りたくない人は、萩まぁーるバスの「松陰先生」に乗ってください。45分間隔の運行なので、時間にはしっかり気を付けましょう。ちなみに、交通系ICカードを使うことができるので、ICOCAやSuicaを持っていると便利です。使えるのは以下の10種類です。
どこで乗り降りしても、料金100円!東回りが「松陰先生」で西回りが「晋作くん」です。見た目が同じバスなので、乗り間違いには気を付けてください。
ちなみに、高杉社長の家から松陰神社まで徒歩で行くと30分ほどで、所々で色んな志士が道を教えてくれます。私は不安になってきたころに電信柱に貼られている桂さんが助けてくれました。ほとんど真っ直ぐ進むだけなので、迷うことはないはずです。
また、巡る際に「萩トラベルパス」を買うとお得に萩旅行を楽しむことができます。着物の方は無料です。いろんなお店や博物館で使うことができるので、おすすめですよ!
萩で晩御飯を食べたいのに……!
ここで、萩あるあるを紹介。まずは「晩御飯どこで食べるの問題」です。旅館やホテルに晩御飯が付いているのならばいいのですが、付いていない人はだいたいこの問題にぶつかります。なぜなら、だいたいのお店が夜にしまってしまうからなんです。そこで、地元の幕末オタクがオススメする場所をご紹介!それが「どんどん」です。なんと、萩発祥のうどん屋さん!「はやい、安い、うまい」の三連コンボです!他にも、おいしい居酒屋があるみたいなので、ホテルの人や萩の人に聞いてみるのも良いかもしれません。
下関に行きたい!
下関に行きたい!と思った人、散財したくなければ、おとなしくJRを使いましょう。在来線を使うと、湯田温泉駅からであれば1170円で行くことができます。早く行きたい人は、新幹線を使うのも一つの手です。
高杉社長のお墓がある東行庵に行きたい人は、小月駅で降りてサンデン交通のバスへ。功山寺へ行きたい人は長府駅で降りて、サンデン交通のバスの下関行に乗り、城下町長府で降りると良いでしょう。ちなみに、功山寺の近くに高杉社長と龍馬さんの抹茶ラテを飲むことができるお店があります。お店の名前は「アンティーク&オールディーズ喫茶室」です。
下関と言えば山口の中でも都会のイメージですが、功山寺がある長府は結構人通りが少ないです。一方「高杉晋作療養の地」とかがある方は、そこそこ人通りが多いです。下関は巡礼スポットが固まっているので歩いて回れますが、功山寺から下関駅方面は公共交通機関を使うことをおすすめします。
東行庵の注意点
東行庵、行くのも帰るのも大変です。徒歩で……なんて絶対に無理です。車やタクシーを使わない人は、しっかりとバスの時刻表を確認しましょう。また、夏場に行く人は虫に注意です。あいつらは特攻してきます。サラテクトなどの虫よけがあると、ある程度軽減されるでしょう。
また、功山寺の近くのバス停から東行庵に行くことが可能なので、功山寺と東行庵をセットで行きたい人はオススメです。
実は門司にも幕末スポットが……!
実は、門司にも幕末スポットがあります。特におすすめなのは、関門海峡ミュージアム!中にあるゲームで遊ぶのもいいですが、一番のおすすめは「古今関門海峡絵巻」の上映です。なんと、神風動画が制作しており、イケメンの高杉晋作が拝めます。声が付いていないので、好きな声優を脳内で再生し放題です。
また、小倉口の戦いも門司などが舞台です。ぜひ、山口だけでなく、門司にまで足を伸ばしてみてください!
忘れないで!山口市だって観光地
TLを見る限り、誰も山口市を観光していなくて悲しくなりました。萩や下関に負けず劣らず、山口市も幕末関連の観光スポットがたくさんあります!
例えば十朋亭維新館!高杉社長が維新に奔走していた時、十朋亭は高杉社長を筆頭に、他の長州藩士たちも支えていました。ここはそんな十朋亭や杉私塾(松陰先生のお兄さん、杉民治さんの塾)が残っている場所です。小さな博物館もあり、優しい学芸員さんが幕末についてを教えて下さります。展示を見るのには料金がかかりますが、私塾や十朋亭を見て回る分には料金がかからないので、ぜひ行ってみてください!また、第2土曜日には紙芝居もやっています。とても引き込まれる内容なので、こちらも是非!
ちなみに、ここで買えるおすすめグッズは家紋缶バッジです。一個200円で、伊藤博文、井上馨、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎、大村益次郎、毛利敬親が揃っています。黒系のバッグにつけると、結構カモフラージュになるので、おすすめします。
また、2024年の春からは家紋ガチャも出ており、1回100円!1発で高杉を呼べるかチャレンジなどいかがでしょう?
他にも、何遠亭(井上馨の家に増設された建物)を再現したものや、亀山公園、五重塔などもあります。また、昔の人が歩いた「萩往還」という道が街中で示されています。萩や下関だけでなく、山口市も巡ってみてください!
山口市内を巡るときは、レンタサイクルかバスなどの公共交通機関を使うと楽に回ることができます。
山口県内を観光するときの注意点
密集した都会に住みなれている方がよくやっちゃうミスなのですが、山口って結構広いです。北海道が思ったよりデカかったみたいな感じです。なので、一日に萩と下関の観光したいな、なんて言わないでください。とりあえず、注意すべきポイントを3つに分けて紹介します。
一つ目が、地理的問題です。山口県が横に広すぎる上、中国山地が瀬戸内と日本海を分かちます。なので「長門と萩をセットで……」とかはできるのですが、先ほどのようなセットは基本的にできません。めちゃくちゃ予定が押されることを覚悟で行きましょう。中国山地を跨いだ旅行計画には注意してください。
二つ目が、中国道です。「これで山口横断できるじゃん!」とおもうかもしれませんが、トンネル多いしめっちゃ長いです。ノンストップならいいのですが、途中で降りて萩に観光、なんて行ったら死ぬほど時間かかります。萩に高速道はありませんのでね。
三つ目が、公共交通機関です。一時間で一本しか電車が来ない、一日に一本しかそのバスがないとかよくあることです。慣れない間は、Googleマップを駆使しましょう。
また、萩は見て回るところがありすぎて、正直一日では足りません。大体の幕末オタクが「最低一週間は居たい。何なら住みたい」って言います。なので、行き当たりばったりは絶対にしないでください。事前に行きたいところを決めておいた方がいいです。
まとめ
他にも山口にはたくさんの幕末維新関連のスポットがあります。実は防府とかにもあるのですが、私自身がまだそのスポットに行ったことがないので、今後行くことがあれば追加でまとめようと思います。
最後に、困ったら近くの人に聞いてみてください!山口の人たちは優しいので、助けてくれるはずです。特に、幕末が好きだという雰囲気を出せば、いろいろとおすすめスポットやこぼれ話を聞けるかもしれません。ただ、話に熱中してしまうと予定がどんどんズレるかもしれないので、そこだけは要注意です!では、よい幕末旅行を!
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