ドイツ学生ビザ取得まで~バイエルン州~
やっとビザの手続きが進んだので、ビザ取得までの流れを説明していきたいと思います!
注意点としては、これはバイエルン州におけるビザ取得の流れです。他の州の人は違う可能性があるので、注意してください。
ビザの対象者は3ヶ月以上滞在する学生です。
行く前にやっておいたこと
私は行く前にドイツの公的保険に連絡をとりました。私が入ったAOKは保険料が月2万円(120ユーロほど)と高いですが、病院での治療の費用やワクチン接種、薬代などの全てを補償してくれる上、ヨーロッパ全体でも補償されます。
30歳以下の学生は保険に入る必要があるのでAOKやTKなどの公的保険に加入しておきましょう。また、学校から指示がある場合はそれに従ってください。
住民登録
まずは住民登録を済ませましょう。私の留学先の大学ではメールで書面が送られてきており、それに必要事項を記入して提出という形でした。もしも送られてきていない人は役所に行ったり、メールでコンタクトを取って、提出しましょう。だいたい、登録まで一週間ぐらいかかります。
電話番号付きSIMカードの入手
住民登録書が届いたら、住民登録書とパスポートを持って近くの携帯ショップへ行きましょう。「いやいや、SIMカードは事前に買って入れてるよ」という人がいるかもしれませんが、それはドイツの電話番号が付いていません!ドイツの電話番号は口座開設に必要なので、電話番号付きのSIMカードを買いに行きましょう。私はTelekomで購入しました。
普通口座、閉鎖口座の開設
次に、ドイツの口座を二つ開設します。
一つが普通口座です。これは日本の口座と変わらず、キャッシュカード(デビットカード)を作って現金の出し入れやその口座のカードでの支払いが可能になります。
もう一つが閉鎖口座です。これは普通口座と違い、決まったお金を入れるとロックされる口座です。そして月に一度、決まった額のお金が普通口座に入れられます。
どれくらいのお金を入れるかは年によって変わることがあり、2024年10月現在、1ヶ月あたり992ユーロです。1年間留学する人は992×12=11,904ユーロが必要です。この額はドイツ大使館から確認できるので、定期的に確認しておきましょう。
銀行についてはSparkasseが一番おすすめです。国からも認められており、留学生の対応に慣れているので、英語で対応してくれます。
いざ、外国人局!
さあ、書類は整いました!と、ここで一つ確認しておきましょう。
ビザ用の写真、持ってます?
「うわ、日本で撮り損ねた!どうしよう!」と思ったそこのあなたに朗報です。ドイツで簡単にビザ用の写真を撮る方法が二つあります。
dmで撮る(店舗限られるかも)
外国人局にあるスピード写真機を使う
私は日本で撮った写真が使えるか不安だったので、ドイツで撮りました!7ユーロぐらいで撮ることができる上、思った以上に簡単なので、撮り損ねてしまった人におすすめです。
まず、外国人局に行く前にメールをします。オンライン申請もできますが、反応がない場合が多いそうです。私の場合は大学から「このメールに書類を送ってね」という案内があったので、そのメールアドレスにメールをし、書類を送りました。必要書類は以下の通りです。
入学許可書/在学証明書
ドイツの保険証のコピー
閉鎖口座の残高証明書
長期ビザ申請書
そして、ひたすら返信を待ちます。
ドイツでの書類申請で大切なのは待つことです。催促はしないでください。ゆっくりコーヒーでも飲んで、ケーゼクーヘンでも食べながら待ちましょう。
さあ、返信が来たら面会時間を聞かれます。自分の予定に合わせた面会時間を選んだら、パスポート、証明写真と申請料金100ユーロ(もしかしたら変わるかも)を手に、外国人局へ!
外国人局でやったこと
外国人局では写真をやパスポートを渡し、指紋をとった後、100ユーロを支払い、在留カードを受け取る目安の時を教えてもらいます。私のところは2~3週間で手紙が届き、外国人局まで取りに行くそうです。場合によっては仮ビザを受け取ってから、本ビザを受け取るかもしれません。
え、ビザって入国後に取れるものなの?
そもそもこの記事を読んだ人は「え、ビザって入国前に取るものじゃないの?」と思うかもしれません。実は、ドイツ留学をする日本人は入国後にビザを取っても大丈夫なんです!ただし、観光ビザで入るので、3ヶ月以内に申請しなければいけません。私は日本では地方に住んでいて日本のドイツ大使館に行き来しているとお金がかかるので、入国後にビザを取ることを決めました。その方が2万円以上安いんです。もちろん、首都圏や大阪近辺に住んでいる人は日本でビザを取った方がいいかもしれません。
留学までに時間があって、日本でビザを取ろうと考えている人は住んでいる場所に注意しましょう!例えば、岡山に本籍がある人は大阪の在日ドイツ大使館に、秋田に本籍がある人は東京の在日ドイツ大使館に行く必要があります。詳しい区分はドイツ大使館のHPから確認しておきましょう。
もしかしたら、出発日に空港でチェックインしていると「ビザはどうしました?」と聞かれるかもしれません。その時は入学許可証と共にドイツ大使館のページを見せましょう。
ビザを取るのって大変
ビザを取るのって大変!って思うかもしれません。でも、意外とスルスル手続きが進みます。周りを見ていて一番大変そうだったのがマレーシアへの学生ビザを取る人たちです。一向にビザが届かず、飛行機の日程をずらさないといけなくなったとか。ドイツもビザが届くのは遅いですが、気長に待ちましょう。平日はしっかり働いて、休日はしっかり休む人たちなので、いい加減な仕事はしません。この真面目さが日本人によく似ていますね。
ビザの申請ができたらしばらく自由です!やった~!お祝いにドイツ旅行しましょう!ベルリン、ケルン、ミュンヘン、ニュルンベルク……見どころ満載です!進撃の巨人の聖地であるネルトリンゲンもアリですね!では、いいドイツ留学を!