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建築と私

今日のミーティングで、やっと土地が決まりそうな話しが出た。クライアントは迷いに迷い、あちらこちらの場所を探して2ヶ月以上も経っていた。

その間、改めて建築について考え直してみた。

建築士になりたいと思ったのは高校生の頃。アメリカの高校から大学へ進学し、建築を学んだ。
当時は、好きな建築家と言えば大体の学生がライトの名を挙げた。私もその1人。シカゴのOak Parkやペンシルバニアの落水荘、NYCのグッゲンハイム美術館。見に行き、肌で空間を感じ、震え、感動した事は一生忘れない。

ライトの何が好きか、というとあの全てにおけるディテール。自然と調和させる、と言うか一体化させる有機的建築。水平ラインを強調させる、プレイリースタイル。ダイナミックなのに繊細、外観からは想像し難いが内部は意外にもヒューマンスケールで、天井が低かったり高かったり、床が上がったり下がったり。また、薄暗い中に光が差し込むような空間、一つ一つが違った部屋がたまらなく好きだ。

アアルトやコルビジェ、ミースももちろん好きだけど、誰が1番?と言われると絶対的にライト。

ライトは日本にもとても繋がりがある。そんなところも遠くアメリカで建築を学んだ私にとっては誇らしく、親しみ易く感じていた。

仕事として、あのような真似が出来るかと言えば現実的には難しい。でも、改めて初心に帰り、今度のプロジェクトに向けて建築士として何が出来るのか考えながら最善の仕事をして行きたいと思う。

そのためには、やはり建築を学び続け、好きでなければいけない。


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