ブラジルの道路事情
ブラジルの道路ってどんなルールって思っている人がいるかもしれません。
この記事に、どれほどの需要があるのかわからないですが、、、
そもそも論として、ブラジルの国土は日本のそれと比べて22倍あります。
めちゃめちゃデカいですね。
そのため、国土の全域に信号を整備するのはとてもじゃないけど無理。
なので、基本的には、信号が無い前提で道路が作られています。
車の方向転換は、ロータリーで行います。
ロータリーは、時計で言うと0時、3時、6時、9時の方向から
出入口の道路が繋がっています。
ルールとしては、ロータリーの中にいる車が優先されます。
なので、ロータリーに進入する前に、左側を確認して車が来てなければ入ることができます。
で、好きな出口から出ていくことができます。
ずっと回っていてもいいですが(笑)
ブラジルは、日本と違い右側通行なので、直進と右折に関しては自由に行うことができます。
しかし、左折とUターンがネックです。
中央分離帯がない場合は、左折とUターンは可能ですが、中央分離帯がある場合は、それが当然できません。なので、この場合はその先のロータリーまで行って、Uターンして反対車線を走る必要があります。
日本のように信号があればそこで左折すればいいのですが、信号がないので一旦行き過ぎて、ロータリーでターンして帰ってくるという方法をしなければなりません。ルールとしては非常に簡単ですが、いちいち行き過ぎて、次のロータリーまで行かないといけないので、無駄だなと感じます。
こういうところが、長いものに巻かれるという感じで、自分ではどうしようもなくルールなので仕方ないという思考停止に陥ってしまうので嫌です。ブラジル人が合理的な発想ができないのがこういうところにあるのではと思ってしまいます。
このロータリーが分かれば、直進・右折・左折が理解できました。
後は、車のスピードを落とす方法ですが、それはハンプと言われるものが存在します。日本にもチラホラとあるようですが、ブラジルではそこら中にハンプがあります。
通行人の安全を守る手段であるので、街のいたるところにハンプがありますが、これがあるおかげで、いちいちスピードを落とさないと進めません。
このハンプは、黄や白などカラフルに色付けされていて、視認性がよくなっていますが、それは作られた当初だけ。
時間の経過とともに色が剥げてきます。剥げてくるとどうなるか・・・。
ハンプに気が付かずに、間近になってブレーキをかけても間に合わず、すごい勢いでハンプに突っ込んで、ガックンとなることがしばしばあります。
考え事をしていて存在を忘れていた時も・・・(汗)
ブラジルでは、ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れる人をよく見かけますが、このハンプを通ることによりタイヤの空気が少しづつ抜けていくので
定期的に入れる必要があります。
日本で、私はタイヤに空気を入れたことがなかったですが、ブラジルに来て初めて入れる方法を知りました。
また、ブラジルの一般道は穴ぼこが多いしガタガタです。
走るたびにいつ治るんだろうと思いますが、まあなかなか治らないです。
日本に帰った時に車を走らせると、「なんて走りやすいんだろう」、「綺麗に舗装されていいな」と思います。
でも、考えてみると
ブラジルのGDPは、US$1.6兆
日本のGDPは、US$4.9兆
(どちらも2021年ベース。IMFデータより)
この差は、3倍。
しかし、ブラジルは、国土が22倍。
となると、国中の道路を舗装するだけの予算が足らないというのは容易にわかりますね。
(GDPの数値だけで単純に調べれるわけではないですが、目安としては参考になると思います。)
国土が広いということは、メリットが多そうですが、インフラを整備すると考えると、とてつもないお金がかかります。
電線を張り巡らせるのも、通信エリアのカバー率にしても、水道、ガスも。
今回は、ブラジルの道路事情でした。
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