Xデザイン学校ビギナーコース#02 エスノグラフィ/行動観察
受講から大変時間が経ってしまったので、動画視聴しなおしております。
その場でしか人間は説明できない
なぜその行為をしたのかはその場、その瞬間でしか説明できない。(なぜなら最適化してしまうから)という内容に耳が痛いと感じつつ、思ったことを書き連ねていく。
ちょうどこの文章を書いている日が、現職で参加している研修のプレゼン当日だった。新規事業コンセプトについて7分発表、3分フィードバックコメント記載、5チーム分。
各発表が延びていたのでコメント作成の時間は1分少しくらい。話し半分で聞きつつフィードバックを作っていた。
これで作ったフィードバックコメントって、本当に自分の生の声なんだろうか?綺麗な文章をつくることに必死だったが、生の声って言う意味では、まとまってない内容でもちゃんと聞ききって書いた方が実のあるコメントになったのでは?(というか後からでもコメント送付はできた)
自分が各プレゼンを聞いて何を感じたかはその瞬間しか分からない。特に批評する立場でもないのだから小綺麗なコメントよりも率直な、木訥な意見の方がお互いのためになったのではと感じた。
また"観察者"としてもスタンスを大きく誤ったなぁと動画視聴中にプチ反省会を開くなど。
エスノグラフィとしてのオンボーディング
以前、自社のグループ会社執行役員が中途入社するときのエピソードを語っていた。元々外資コンサルから国内メーカーの重役など数社経て今のポジションにいる。
「これまで何度か転職をしてきたが、必ず半年間は言われた通りに業務を行う。その代わり、指示の背景など気になったことは全部質問していた」
この行動はエスノグラフィだったのだなと腑に落ちた。経営もしくは組織を良くする活動は一朝一夕には進まない。入社直後のフラットな目線で課題解決の前段の仮説生成を丁寧に行っていたのだと気づいた。
そこからさらに飛躍して、オンボーディング施策として入社者に"観察してもらう"というロールを与えることができるのではないか?と考えた。
オンボーディングは採用課題として挙げられることが多く、人事側でも様々な打ち手を講じる。ただし自発的な行動でないため、効果が限定的なケースも一部発生している(とよく聞く。だからこそいろんな企業で課題視されている)。
運用面は深掘る必要があるが、一定期間観察をしてもらうことで下記のようなメリットがないだろうか。
①組織課題を生の声として人事、経営へ連携できる
②入社者(特に未経験者)が役割を持つことで、自己受容しやすくなる
※ベンチャー企業が分かりやすいが、中途だと入社後早々に結果を求められることが多く、成果とのギャップに苦しむ人が多い。また環境変化からストレス過多になりやすく、こうした役割を持つことで小さな達成感を持ちやすい環境にできる。
③事前に受入れ組織にも納得してもらう前提で、分からないことを聞きやすい環境になり心理的安全性の向上に繋がる
当然なんでもかんでも聞けばいいわけではなく、むしろ観察するという行為は難易度が高い。だからこそいろんな人に経験してもらうことも重要なのでは?と思うなどした。
Yamapのパーパス
Dチームではyamapというプラットフォームについて発表を行った。
本当にプラットフォームなのか?という話もあったが、いまはサービスが先行していて、土台ができてきた状況。これからプラットフォーマーになっていくのでは、と思う。是非注視していきたい。
前回振り返りのときにも感じたが、自分はパーパスへの共感度をものすごく重要視している。
「地球とつながるよろこび。」
一見壮大すぎるような気がするが、パーパスを知ってから事業モデルを見ると山単体ではなく自然とのつながりを重視しているように見える。むしろ山に閉じるのが勿体ないくらいだ。
経営層の中にインドア派を自称される方がいるのも大きいのだと思う。yamapにいる人の中では異質なのだろうと想像するが、むしろその異質さこそがスケールの種になるのでは。
noteにパーパス策定時のお話があったので是非読んでみていただきたい。せっかくなので自分が読んで震えた部分を引用して終わる。