レザークラフト 長財布リペア
おはようございます。
今回は、以前使ったオーダーで作った長財布のファスナーが汚れが目立ってきたから替えて欲しいとのことでした。
このラウンドファスナーの財布は、イタリアのフィアンキ・ベリーで作った財布なんですけど、この経年変化なかなかいい。。
飲食店経営でガシガシ使ってくれてるとのこと。特に手入れはしてないって言ってたかなぁ。
多分今年で6年目あたりかな?
糸は台湾製の六花。太さは0.4ミリと細めですが頑丈ですね!
全くほつれ無し!
実は今回リペアは初めての依頼で、当時この長財布は初めて作った財布だったんですけど、当時独学でかなり勉強して作ったので,今見てもとてもいい感じです笑(手前味噌)
さて今回は、汚れやシミを落としてとも言われてますが、多分この黒いのは...すいません、無理だと思います笑🙏
とりあえず外観をバラしていきます。
当時は、ステッチを斜めにするのがかっこいいと思ッていたので,菱切りで穴をあけてました。
今は菱目打ちでガンガンやって、敢えてハンドメイド感を出してますが、いまだに気分で斜めにしたりすることもあります。
次に内装をチェックします。
よく見たらコインケースのマチの部分がボサボサになってます。
この部分は交換した方が良さそうですね。
当時の革が残ってないので、在庫の革を加工し、当時のフィアンキ・ベリーに近づけていきましょう。
内装をある程度バラしたら、革を隅々までクリーニングしましょう。
やり方は、歯ブラシでステッチや革のカスを取り除いていきます。
ある程度やったら、今度はニートフットオイルを全体的に入れていきます。
着なくなったTシャツで付けてオイルを入れていきます。
これによりカサカサだった革に潤いを入れることができます。
そして、今回はグレードアップさせるために天気が良いので日光浴させました。
オイルを入れてから日光浴すると凄くいい感じに色が変わってくれるんですよね。
次に革の保護の為にラナパーを塗っていきます。
ラナパーはとても万能で使いやすいです。
いつもニートフットオイルの後に塗ってます。
今回はファスナーは汚れがなるべく目立たない茶を選択。
レザークラフトのファスナーは意外とカラーが豊富で、お客様の要望に答えることができると思います。
今回はここまで。