こっぱずかしいラブレター
先日ちょっとした断捨離をやった。
たまに思い立つと断捨離をする私。
自分のものはサクサク捨てられるが、
夫君のものとなると勝手に捨てるのは気が引ける。
「俺のしまってあるものなんて、ほぼゴミやで」
「死んだときには、開けずにそのまま捨ててくれればいい」
ほんなら自分の手で捨ててください。
クローゼットの上の棚にしまい込んだ段ボールを引っ張り出してくる。
何やらニヤけた顔でいるので、のぞき込むと
「見んとって」と慌てだす。
「何なん?」と聞くと、
「あなたからもらった内容が恥ずかしすぎる手紙やわ」
と言って、そそくさと箱へ戻す。
自分ではさっぱり内容は覚えていないが、結婚する前後で渡した何やらこっぱずかしいラブレターなのだろう。
内容はなんとなくわかる。
なぜならその後もこっぱずかしいラブレターを書いたが、渡せなかった一通を今も保管しているから。
確かに、夫君はよく音程や歌詞を間違えた鼻歌を楽しそうに歌っている。
よかったよ、仲良くなったけどつまらなくなったということはないや。
つまらないのはお互いのおやじギャグだけだね。
幸い今も仲良く暮らせていますよ。よかったね、わたし。
この手紙だけは断捨離せずにしまっておこうと思う。
で、あの箱結局どうなったっけ?
なかよし夫婦サークルの企画に初参加
自分たちのたわいもない日常を文字にしてみるのも悪くない