ハナコは実際どこまで変態なのか

ブルーアーカイブのハナコといえばそう、露出狂のど変態。しかし、これは第一印象に限った話であり、ストーリーを読み進めていくとハナコはとても清純な少女であることがよくわかる。とはいえ、ハナコが全裸や水着で校内を徘徊していることもまた事実である。今回はハナコは実際どのくらい変態なのかについて考えていきたいと思う。

まず、ハナコが変態行為をする理由は主に
1.その行為を理由に自分に目をかけている人から失望され、見放されること
2.日々の学園生活で溜まったストレスの発散
の2つであると考えられる。しかしここに、「ハナコが単純に露出行為に興奮する変態だから」という理由はなかったのだろうか。
よくコハルの方がエグい性癖待ってそうだのなんだの言われており、実際私もコハルの性癖や性欲はものすごいだろうと思っているが、実際のところハナコはどうなのだろうか。イチャイチャ正常位ノーマルセックスしか好まないハナコというのももちろん非常に魅力的である。しかし、少し普通ではないくらい(本当に少し)の性癖で、それを恥じるようなハナコというのも、また魅力的ななのではないだろうか。

まず結論から言うと、私は「全裸徘徊などの理由は完全にストレスであるが、ハナコ自身も多少は露出に興奮している(露出が性癖である)」と考えている。そう考えることの根拠は主に三つだ。
まず一つ目は、あえて全裸や水着での徘徊を選ぶ理由がないことだ。別に異常行為や変態行為という点だけでみれば他にもいくらでも思いつく。例えば急に奇声を発しても良いし、ものを壊し始めても良い。建物などに向けて狂ったように銃を撃っても良いし、出会う生徒全員の胸や尻を揉むというのも良いだろう。そんな中で、ハナコは全裸や水着での徘徊を選んだのだ。つまり、これにはその卓越した頭脳ゆえの熟考の結果か、もしくはハナコの性癖かのどちらかによる選択の結果であることは明らかだ。そう、ブルアカにおいて「選択」とはとても大切な概念であるのだから、無意味であるわけがないのだ。

次に二つ目は、あまりに度胸がありすぎるということだ。冷静に考えようが焦りに焦って考えようが全裸や水着での徘徊にはかなりの度胸が必要だろう。社会的な信用の失墜に関してはそれ自体がハナコの目的であるから良いものの、シンプルに自身の身体を人前で晒すというのは人間にとって非常に恥ずかしい行為の一つである。ボディラインを隠してくれるような服は一切なく、ブラジャーのない胸は揺れ、布に覆われていない四肢はジロジロと見られる好奇の的となる。そんな中に、どうして出ていけよう。水着で足踏みするハナコの背中を押してくれたもの、それは、ハナコの覚悟と、そして性癖に違いあるまい。

そして最後に三つ目、それはあまりに繰り返し過ぎているということだ。ハナコの一つ目の目的である社会的信頼の失態は1回目、せいぜい2回目でもう達成されているだろう。また成績の大幅な下降もその目的に十分な効果を発揮している。ならば、ハナコが露出を繰り返すのは二つ目の目的、ストレス発散を達成するためのものであろう。ではなぜ、露出でストレスが発散できるのか、その理由としては以下のようなものが考えられる。
1.社会常識に反することをしているという背徳感
2.周囲が焦ってるのをみるのが楽しい
3.性的な欲求不満が満たされている
まず1についたは説明不要だろう。ダメだと言われていることをやるのはとても楽しいことだ。それは規律に従い生きてきた人間にとってこの上ない新鮮な刺激を与えてくれることだろう。次に2についても説明は不要かもしれない。人が1人全裸や水着で歩いているだけで、周囲は軽いパニックとなり、それこそ治安維持組織が出動するような大騒ぎになることは間違いない。コハルのように分かりやすく反応してくれる子もいるだろうし、それをみるのはきっと楽しいに違いない。そして、問題は3だ。ストレスやフラストレーションというものは主に欲求不満により溜まるとされる。この欲求には様々なものが含まれる。例えば、食欲や睡眠欲はもちろん、権力欲や金銭欲などもそうだ。何が言いたいのかというと、つまり、性欲も含まれるのだ。性的な欲求は自らの性癖に即したものでなければ満たすのは難しいだろう。例えばゲヘナ学園風紀委員のアコなんかも、ストレス発散の一環として犬のように扱われるプレイを行うことで自らの嗜虐的欲求を満たしている。ハナコの露出もそれと同様の行いだと考えることはできないだろうか。つまり、ハナコにとって露出行為がストレス発散となるのはハナコが少なからず(自覚もないかもしれない)性的な興奮を感じているからなのではないだろうか。

以上のことから、私は「全裸徘徊などの理由は完全にストレスであるが、ハナコ自身も多少は露出に興奮している(露出が性癖である)」と考えている。
ハナコとはとても奥が深いキャラ造形をしており、人によって解釈もまちまちで噛めば噛むほど旨みが感じられるキャラである。私はこれからもハナコについて深く考えていきたいと思う。

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