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Power to the People!!!

 4月6日の審議会で、テネシー州の下院議員、ジャスティン・ジョーンズ(Justin jones)とジャスティン・ピアソン(Justin Pearson)が、議会から追放された。

 4月7日、カマラ・ハリス副大統領が、グロリア・ジョンソン(Gloria Johnson)を含む3人、”テネシー3”と面会するために、ナッシュヴィルを訪れた。
 その後、副大統領は、歴史的黒人大学、フィスク大学(Fisk University)で、力強い演説を行った。

 会場に選ばれたフィスク大学では、1950年代後半、公民権活動家のジェイムス・ロウソン(James Lawson)によって、非暴力戦術のワークショップが行われていた。
 このワークショップを受けて、育った活動家が、ジョン・ルイス(John Lewis)やダイアン・ナッシュ(Dian Nash)だ。
 1960年、彼ら二人は、フィスク大学の学生を指揮し、”ナッシュヴィル・シットイン”を成功に導いた。
 ”ナッシュヴィル・シットイン”は、市内の飲食店での人種分離撤廃を求めた学生運動、非暴力の座り込み闘争だ。

 「我々は、ここ数週間の出来事の証人です。
 7千人を超える生徒と、若いリーダーが議事堂へ向かい、人々のフリーダム、尊厳、安全な生活の重要性を訴えました。
 それは、過去にジョン・ルイスとダイアン・ナッシュが訴えたことです。
 彼らファイターは、自由と正義を理解しています。
 彼らは、自由を求める声が妨げられないことを理解しています。
 彼らの声は、この国になければならない良心です。
 彼らには、この戦いに不可欠な、ブラザーやシスターに対する共感、配慮、そして責任があります。
 我々は、彼らを必要としている。
 我々は決して、退くことなく、妨げられることもなく、そして降参することもないでしょう」

 大・喝・采👏👏👏

 カマラ・ハリスの力強い演説に、励まされた人は多かっただろう。
 
 生徒、教師、親が一丸となり、ジャスティン・ジョーンズとジャスティン・ピアソンをサポートしている。
 4月17日には、議会のポリシーを変えるための抗議運動も予定されている。
 ナッシュヴィル市民は気付いた。

「子供たちが殺されるリスクを抱えて学校へ行くことは間違っている!!」

 その通りだ!
 その通りだし、議会に立ち向かうことも素晴らしい!

 けれども、黒人はこの問題をずっと抱え、訴えてきたのにな・・・とちょっとだけ思った。
 過去に、多くの黒人が殺されてきた。
 黒人教会が爆破され、銃撃され、黒人やヒスパニックが通う学校や、グロッスリーストアが銃撃されてきた。
 この国は、非暴力で抗議をする彼らに銃を向けた。

 誰もなーんにもしなかった。
 何も変わらなかった。

 今回、この国が動き始めたのは、その銃が白人の子供たちに向けられたからだ。 
 何百年もの時を経て、白人にも危険が迫り、ようやく、この国は間違いに気付き、正しい方向へ動き始めた。

 そして、議会に立ち向かい、追放された若い黒人議員のために、白人を含む、多くの市民が立ち上がり、抗議を行った!
 過去には考えられなかったことだ。

 人々のパワーは南部議会を動かした。
 4月10日、評議会メンバーの満場一致により、ジャスティン・ジョーンズが復帰した🎉 

 グロリア・ジョンソンにエスコートされたミスター・ジョーンズは、高々と拳を上げて(ブラック・パワー・サリュート)、議会に戻って来た👊
 支援者から拍手で迎えられるジョーンズ。
 共和党議員は、目も合わさない。
 
 「議会に民主主義が戻ったことを歓迎します。
 あなた方がしたことではなく、メンフィスの人々、特に若者を目覚めさせてくれたことに感謝します!」

 共和党議員への皮肉も忘れない。

 「Power to the people!!!

 と締めくくった。
 惚れそうになりました。
 
 次はジャスティン・ピアソンの復帰を期待したい。

最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートで、本を読みまくり、新たな情報を発信していきまーす!