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【シリーズ第2回:36歳でアメリカへ移住した女の話】

 このストーリーは、
 「音楽が暮らしに溶け込んだ町で暮らした~い!!」  
 と言って、36歳でシカゴへ移り住んだ女の話だ。

 前回の話はこちら↓



ライブミュージックとの出会い②

 

ヒューマンソウル(HUMAN SOUL)


 渡辺大之伸さんの熱~いライブから数週間後、ライブに誘ってくれた友人が、

「アポロシアターのアマチュアナイトで、東洋人初のグランプリを獲得したヒューマン・ソウルのライブがあるよー」

 と新たな情報を教えてくれた。

 ・・・ヒューマンソウル・・・アポロシアター・・・アマチュアナイト・・・すべての単語がわからない・・・。

 わからないけれど、渡辺大之伸さんを教えてくれた彼が勧めてくれるライブだ。

 もちろん行く。

 さて、そのライブは・・・

 
 
 衝撃!!!!!!!!!


シルキー藤野さんは、どうして女みたいな高い声で歌うんだ???

シルキー藤野さん/ジェイ公山さん

 大之伸さんのシャウトの次は、人生初のファルセットだった。
 シャウト以上に意味がわからない!!

 けれども、ジェイ公山さんのシャウトと、シルキー藤野さんのファルセットのコラボレーションは、本当に素晴らしかった!


 楽しい~~~~~~!!!


 そして、大之伸さんのときもそうだったけれど、歌が全部英語だ!!!

楽しすぎる~🎵

 R&Bのカバーなんだから当然とはいえ、その頃、私の周囲で自由自在に英語の歌をうたう人などいなかった。

 もちろん意味はわからない。
 けれども楽しくて楽しくて仕方がない。

 その理由は、彼らの歌声だけではない。
 日本が誇るベーシスト、リーダーの清水興さんを筆頭に、バンドの演奏が極上だったからだ。

 そのリズム、グルーブに体が勝手に動き出す。

 私の説明より、映像を観ていただいた方がわかりやすい。
 1996年に解散した、伝説のバンド「ヒューマンソウル」のライブです!! 


 さて、このライブをきっかけに、私は友人の助けを借りず、ひとりでヒューマンソウルのライブへ行くようになった。

 チケット発売日は、発売受付開始時間ピッタリに電話をかけて、チケットを購入した。
 当日は開演前に並んで、中央の前から2番目か3番目の席を確保した。
 あまり近いと緊張するので、最前列に行く勇気はない。

 ライブが終わると、ライブハウスの入り口にあるフライヤーを持ち帰り、それを情報源に、また別の人のライブへ行った。

関西が誇るミュージシャンたち

 
 永井”ホトケ”隆さんは、ウェスト・ロード・ブルース・バンドのヴォーカルだ。
 1972年に結成されたこのバンドは、日本のブルース界の草分けとして知られている。
 私の中では、ブルース=ホトケさんというイメージ。 
 ホトケさんが出版されたブルース本でお勉強もした。

永井”ホトケ”隆さん
ブルースのことなら、なんでも教えてくれそうな気がする。
  

 

 小林えみさんは、1975年、8・8ロックディ(1973年に始まったロックコンテストの草分け的イベント)で、トップヴォーカリスト賞を獲得され、幅広く活躍されている。

小林えみさんは、同じ中学の出身だったことが発覚。
かなり嬉しい。

 小林えみさんと塩次伸二さんのデュオ。
 ウェストロードのギターリスト、塩次さんの演奏も大好きだ。


 ジェイポップの先駆け、サイズ(PSY・S)のボーカリストだったチャカさん
 はじめて聞いたとき、あまりにもまっすぐな声に感動した。
 チャカさんが歌う、美空ひばりさんの真っ赤な太陽も好きだー。
 ジャズ、ソウルから歌謡曲まで、色々な歌で楽しませてくださる。

天まで届きそうな声のチャカさん

 素晴らしいのはシンガーだけではない。

 ギターリストの山岸潤史さん、塩次伸二さん。
 ピアニストの続木徹さん、小島良喜さん。
 サックス奏者の土岐英史さん。
 ドラマーの東原力哉さん。
 ハーププレイヤーの妹尾隆一郎さん。

 ・・・書ききれな~い!!
 
 当時の私は無知だったけれど、彼らは、ウェストロード・ブルーズ・バンド、チキンシャック、ナニワエキスプレスなど、関西が誇る歴史的バンドのメンバー、また、そのメンバーと演奏してきた、とびきり素晴らしいミュージシャンたちだ。
 バンドは解散しているし、メンバーの中には亡くなった方もいるけれど、チャンスがあれば、彼らの演奏を是非聞いて欲しいな~。

 最初の出会いが、関西を代表する渡辺大之伸さん、ヒューマンソウルだったので、芋づる式に素晴らしいライブミュージックにめぐり合えたように思う。

 とってもラッキー💛


バンド・オヴ・プレジャー(BAND OF PLEASURE)

 1992年のことだ。
 ”バンド・オヴ・プレジャー”のフライヤーを手にした。
 メンバーは、清水興(ベース)、山岸潤史(ギター)、続木徹(ピアノ)と、デイヴィッド・ティー・ウォーカー:ギター、ジェイムス・ギャドソン:ドラム、ヴォーカル)と記されている。

 日本人のメンバーは知っている。
 はて、英語の名前の人たちは誰だ???

 実は、彼らは・・・

 あのモータウンを支えてきたミュージシャンだった!!!
 私が買い集めたCDの、暇さえあれば聞いて大喜びしている、あのモータウンの音?リズム??


 すっご~~~~~っい!!!!!


 
 調べてみると、彼らの名前は、数多くのモータウンアーティストのアルバムにクレジットされていた。
 例えば、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ザ・ジャクソン5などなど。

 ということは・・・マーヴィン、スティーヴィー、マイケル君と会話をしたことがある人たちだー!!!


 信じられない~~~~~~っ!!!!!


 そして、そんなすごい人たちと、日本人の清水さん、山岸さん、続木さんはユニットを組んで演奏する。
 素晴らしいなぁ・・・・。


 果たして、そのライブは・・・



 ・・・・・感動・・・・・



 夢みたいに素晴らしかった。
 

 やっぱり上手に説明できないので、映像を観てください。

 それぞれの方のお顔が良く見れるので、2016年のリユニオンライブの、宣伝用映像を貼り付けておきます。 
 ユーチューブを検索すると、彼らのアルバムが聞けますよー🎵

 さて、私はこのライブへ行ったことで、あることに気付いた。

 それは、モータウンで演奏していた人たちは実在し、CDやレコードじゃなくて、生で聞ける可能性がある、ということだ!!!


 つづく・・・

 

最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートで、本を読みまくり、新たな情報を発信していきまーす!