方向音痴を直したい
いきなりですが自他共に認める、方向音痴です。
Google マップは使いこなせません。目的地を拡大しようとすると、目的地ごと消えます。Googleは駅の中を教えてくれないので、新宿駅とか渋谷駅は泣きそうです。
検索しながら、スマホを回します。あるいは、自分が回ってみます。東西南北で説明されると、お手上げです。なぜか車の運転中もナビを急に信じられなくなり、音声を裏切ります。結局、ナビしてくれているお姉さんが何度も何度も言い直してくれます。
知らない場所なのに、お店を出たらてきとうに歩き出します、たいていは右方向に。大きな駐車場のあるショッピングモールは車を見つけるのに一苦労。停めた場所のマークを写メ撮ったりしますが、すんなりたどり着いたためしがたりません。駐車場に出るところに精算機のある場所では、精算後30分以内に出庫しなければいけなかったりするので、焦りまくります。
いくつ挙げてもキリがありません。3つほど当てはまるあなたも、方向音痴ですね。語りあいましょう。武勇伝を笑いあいましょう。きっと、あるある、分かる分かるの嵐です。もうこの先、克服できるとは思えないので、地図の読める人、尊敬します。
はい、電車でこれを書いているたった今、乗っていた急行の電車を降りそびれました。また、乗り換えナビで検索し直しです。あの、電車のナビは素晴らしすぎる。あれさえあれば目的地の駅までは辿り着きますね。駅までは。
先日、上野で待ち合わせをした時のこと。待ち合わせ場所って検索して「パンダの前」という所に決定した。人気の待ち合わせ場所らしいし、まぁ何とかなるでしょと、電車から降りた。唖然とした。分かってはいた。地下鉄から地上に出る出口の、多いこと多いこと。地上は猛暑。少しでも近くの出口から出たい。しかし改札を出てから、だいぶ歩いた気がしてきた。驚きますね、地下鉄というのは改札を出て歩いてると、違う路線の駅までの一駅分を地下の通路を歩かされてる事があります。
もう地下の通路は何の目印もないし、Google マップが使えない地下は諦めた。地上に出よう。たくさん目印はあるはず。しかーし、出た地上はGoogle マップによると目的地から遥か遠いらしい。「やっと地上に出た〜」と友達にはLINEを送った。地上ってどこだよ?と思うだろうけど、そこは致し方ない。地上に出たところでGoogle マップは使いこなせないので、早速詳しそうなお姉さんに聞いてみる。
「ここに行きたいんですけど、分かりますか?」と『パンダの前』の写真を見せる。
「あ、ちょっと分からないけど、調べますね」とGoogle マップの画面を出している。
「あの、分からなければあのお店の人にでも聞いてみるんで大丈夫です」
「あ、大丈夫ですよ、調べますね」と、お姉さん。
いや、もう本当に他の人に聞くのでいいです、とも言えず、立ち止まってスマホの画面を睨んでるお姉さんの横に立つ。そしてスマホ片手に横断歩道のギリギリまで行って向こうの方を見てキョロキョロしている。そんなにキョロキョロしなくたって、私だってもう少しさり気なく迷子になるよ。
「多分、この信号渡って左だと思うんで、そこでまた聞いてください」と笑顔。
「あ、渡るんですね、ありがとうございます」だから、初めから他の人に聞くって言ったじゃん。
とりあえず、信号を渡る。さて渡ったら左か。ふとよこ見るとさっきのお姉さんが、左の方を指差してこっちを見ている。どこまでも親切なんだな。会釈して、左手に進む。数十メートル歩いたら、急に広場が見えて、何と親子のようなパンダが座って笹を食べているのが目に入った。きっと3倍くらいの時間かかって無事に到着。場所を知らないけど、スマホの使い方に詳しいお姉さんのお陰です。素晴らしい。
先日はなんと、新宿駅構内で外人さんに尋ねられた。「高田馬場へはどの電車ですか?」と、カタコトの日本語で。え?私に聞きますか。うまいこと説明できませんよ。今立ってる場所が、新宿駅構内のどこかも分かってないのに。そこで目に入ってきたのが山手線を表す緑色のマーク。14番線15番線が山手線てことか。
「高田馬場は、14.15です」どうよ、このすんなり答えられた感じ。
「14.15で高田馬場に行きますか?」
「はい、高田馬場行きますよ、14.15」
「アリガトウゴザイマス」と去って行く後ろ姿を見送る。
私言ったこと、間違ってませんよね?14.15番線どちらも高田馬場には着きますもんね。ただ、2駅なのか1周近く山手線を乗るか。内回り、外回り、どちらに乗るかはあなた次第です。ああ、どちらに乗ったら早いか、電車に乗る前にどうか気付いてくれますように…