僕の生まれた使命っていうやつかな

ある晴れた冬の日の朝、僕は生まれた
僕がデュシャンヌ型筋ジストロフィーと診断されたのは、その数年後のことだ

今は笑顔を見せることが多い明るい母であるが、当時治療の可能性が見込まれていなかった筋ジスということで、大変なショックを受け、
幼い僕を連れて屋上を飛び降りようと試みたという

その時ふと母が僕の表情を見たのだが、そこで僕が
「ここで諦めちゃダメだよ 。一緒に生きていこうよ。」と表情で訴えているように感じ、我に返って飛び降りるのをやめたそうだ

その出来事を教えてくれたのは、僕が自分の境遇を憂いたり、友達ができないことに思い悩んで、僕の生きる意味なんてあるんだろうか…生きていても仕方ないと考えていた高校生の頃である

僕は母からその話を聞いて考えを改めた

その後、ソーシャルワーカーという職業があるということを父が教えてくれて、障害を持っているからこそ障害を持つ人の心を理解できるという、自分の特性を生かすには最も適していると思えて、自分を支えてくれた福祉にも貢献ができるということで、
「福祉の道こそ、僕の選ぶべき道。僕の生まれた使命っていうやつかな。」
そんな想いが芽生えるきっかけになった

その後も思い悩んだり、苦い経験もしてきたけど、諦めずに大学に通い、実習や国家試験の勉強をクリアして、社会福祉士の資格を勝ち取った。
その中で出会った人たち、楽しかった出来事も色々あったけどそれはまた今度の投稿で紹介したい

まだソーシャルワーカーにはなってなくて働いた経験もないけど、使命を果たすため一歩一歩前進していきたい

『欠点や弱点も 裏を返せば武器にできる』
By 潮田渚(漫画・暗殺教室の登場人物)


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