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公園から地域をつなぐ            南台公園ボランティア 南台Re:Park

富士見町在住者の私も注目している南台公園ボランティア 南台Re:Parkの取り組みをご紹介します。
南台Re:Park代表の吉田恵さん、活動を一緒に立ち上げたメンバーの一人、前田ななさんにお話を伺いました。


ボランティア団体を立ち上げたきっかけ

市立南台公園は50年経過している老朽化も感じる公園。
富士見町で子育てもしている吉田さんは当初、公園設備をリニューアルしてほしいという気持ちもあったという。
署名運動も取り組んだが、市の財政を考えると難しいことも予想がつく。まずは公園をきれいにしたいという地域の皆さんの思いを高めていくことも大切なのではないかと感じ、ボランティア活動を立ち上げることに。

有志メンバーで2023年秋に活動を開始、子供同士が同じ学校である前田さんもメンバーに加わった。
団体名のRe:Parkには、南台公園を生まれ変わらせるとともに、Re:には返信するというイメージから、地域の方たちの思いにこたえていく、という意味を込めたという。

お話を伺った前田ななさん(左)と吉田恵さん(右)

清掃活動からイベント開催へ

最初の活動は南台公園の落ち葉清掃から行った。
吉田さんは、公園の指定管理者アメニスの方や東村山市みどりと公園課にも相談する中で、みんなの交流できる場が地域からつくられることが求められているのでは、と感じ始めたという。
また、メンバーの前田さんは以前からフリーマーケットに興味があり、個人的に市に問い合わせたりしながら、開催できる方法を探していたこともあり、南台Re:Park主催で、南台公園を会場にした「あおぞらマルシェ」というイベントを企画することに。
近隣の方に相談したところ、市内在住のハンドメイド作家さんも多くいることが判明、作家さん同士のつながりで出店したいという方が続々と参加されることになった。
公園近くの南台小学校、富士見小学校でもあおぞらマルシェのチラシを配布してもらうことができ、まさに地域をあげてのイベント開催となった。
南台Re:Parkメンバーは、ほとんどがイベント開催は未経験だったが、経験のある方々から、出店料、区画をどうするかなどひとつひとつアドバイスいただきながら準備を重ねたという。
迎えた2024年6月1日のあおぞらマルシェ当日は、晴天の中、たくさんの来場者が集う大成功のイベントとなった。

あおぞらマルシェ当日の様子 晴天の中多くの人で賑わいました
フード販売やハンドメイド雑貨、ワークショップ、フリマ、謎解きなど楽しいイベントがいっぱい!
ワークショップは子どもたちにも大人気でした

活動を通して見つけたこと

あおぞらマルシェを通して、南台Re:Parkとして新たな発見や出会いもあったという。
マルシェに参加していたフラワーアートセラピストのenocolo飯田里子さんが行っていたアナベルプロジェクトを今年は南台Re:Parkと一緒に行うことに。
アナベルとは、菖蒲の花で有名な北山公園で、菖蒲と同時期に開花する白い花で、見頃を終えた後、翌年にも花を咲かせるために剪定作業が行われており剪定後は廃棄されていた。その剪定後のアナベルをドライフラワーにしたものを使ってリースづくりをしているのがアナベルプロジェクトである。
リースづくりのワークショップは「アナベルの夕べ」というイベントとして2024年8月31日に開催、地域の親子連れなど多くの方がリースづくりを楽しんだ。

アナベルの夕べの様子 筆者も親子で参加しました
こんな素敵なリースが作れちゃいます!

吉田さん、前田さんはこれまでの活動を通して、地域の方々の持っているスキルがたくさんあることや、地域で交流できる機会を望んでいる方が多くいることを感じた、という。

Re:みんなの思いにこたえる

お二人にこれからの展望について伺うと「これまで一人でやっていたことも、一緒にやれることで喜んでくださっている作家さんたちもいる。自分たち発信だけではなく、地域の方々がやってみたいと思うことを共にやっていきたい。団体名にこめた、Re:みんなの思いにこたえる、という活動になっていけたら」と。楽しみながら地域を盛り上げていこうという優しい思いに心が温かくなった。

11月には公園の落葉清掃、春には子どもを主役にしたイベントも計画中とのこと。これからどんな活動が展開されるのか、南台Re:Parkから今後も目が離せない。

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