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韓国語マスターへの道(7)「Acceleration」

こんばんは。
前回は一年間東京で働いている間に韓国語が上達していたことについて書きました。
確かに例えば駅で急に韓国の方に話しかけられても、普通に返事を返せるようになっていました。
当時の福島県は、ゴルフ場を訪れる韓国からのお客さんが非常に多かったので、実際に福島に帰ってきてもそれなりに会話をする機会を持つことができました。

しかし、同時に弱点もよくわかっていました。
当時3つ弱点があると分析していました。
・政治や経済、歴史など、日常会話からちょっと離れると単語がわからず
 うまく話すことができない。
・입니다, 습니다で話すのが苦手。
・方言で話されると急にわからなくなる。

早く上達するために、その時点では2番目は諦めていました。3番目についても慶尚道の方言についてはある程度分かるようになっていましたし、北朝鮮方面の方言も、朝鮮族の方々との交流のおかげである程度分かるようになっていました。ほかの地方の方言は早く話されるとわからないことが多かったですが、リスニングについては徐々に慣れるだろうと考えていましたし、「話す」ところまでは行かなくてよい、「話す」のはあくまで標準語でよいと考えていたのであまり問題視していませんでした。

何とかしたいと考えていたのは、政治・経済・歴史・科学など少し難しい分野の会話でした。

そのためには、ネイティブの韓国人となるべく頻繁に難しい会話をする努力をする必要がありました。
そこで、東京から福島に戻って数日後、福島大学の国際交流センターにお願いし、韓国からの留学生を一人紹介いただきました。
まだあまり日本語慣れしておらず、これから日本語を勉強したいという学生を選んでほしい旨リクエストしました。

こうして東京から期間後約2週間後、今度は福島で週1回の韓国語のプライベートレッスンを受けることになりました。その学生さんが女性で、しかも駅前の結構目立つ喫茶店で毎週レッスンを受けていたため、いろいろ噂になったりしましたが、噂など気にせず、私が朝鮮日報や中央日報で見つけてきた記事などをベースに、結構シリアスなテーマについて会話をしました。
時には靖国問題、竹島問題、慰安婦問題と結構微妙なテーマについて話し合いました。

講師が女性でしたので、毎回飲み会というわけにはいきませんでしたが、結構飲み会が好きな方だったので、その方の妹さんやお友達も交えて月に1回ぐらいちょっとした飲み会も開催しました。

また、김밥(韓国風海苔巻)には絶対の自信があるとのことだったので、家に招いて作り方を教えてもらったりもしました。

この女性の先生に韓国語を教えてもらった1年半ぐらいにも実力がかなりアップしたと思います。靖国や慰安婦問題についてはやはりテーマ自体が微妙だったため、少し緊迫しながらディスカッションすることになったのですが、それもまたいい経験だったと思います。
なぜ日本の政治家が靖国神社の参拝にこだわるのか?これは日本の若い人たちにとってもミステリーだったりします。ましてや韓国の方々にとってはまったく意味不明だと思います。こういったことを掘り下げて、しかもあくまでディスカッションなので言い争いはせずに会話を成立させていく、というのは、韓国語の勉強にとどまらずもっと意義があることだったと思っています。

次回は東日本大震災による学習の中断の再開について書きたいと思います。


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