韓国語マスターへの道(8)「ㅇ(ng)」 と「ㄴ(n)」
前回の予告では東日本大震災による学習の中断と再開について書くことになっていましたが、ちょっと内容が重くなりそうなので、今回はもう少し軽い内容について書きたいと思います。
「ㅇ」と「ㄴ」。アルファベットで表記すると"ng"と”n”。
韓国語ではこの二つの子音の発音は明確に区別されていますが、日本語で表記するとどちらも「ン」になってしまうため、区別できない方が多いようです。
例えば「明洞」という地名。
これは日本語で表記しようとすると「ミョンドン」になりますが、果たして1つめの「ン」、2つ目の「ン」は韓国語表記ではどうなるのか、そしてどう発音するのかわからなくなってしまうと知り合いの一人は嘆いておりました。
もう一つの例は「人権」。これは「インクォン」と発音することはなんとなく覚えているがやはり2つの「ン」は韓国語ではどちらの表記で、どう発音するのか?という質問を受けたことがあります。
「結局全部スペルを覚える必要があるのか。。」と絶望する方もいるかもしれませんが、もし日本語で「ン」と発音することがわかっていれば、そして日本人であれば95%、どちらなのか区別することができます。
カギは日本語で書いた場合の漢字の音読みにあります。
「明洞」の場合、二つの漢字で構成されていますが、日本語で音読みすれば「メイドウ」といった漢字になります。結論から言ってしまえば、2つの「ン」どちらも韓国語では”ㅇ”となります。他の例を出してみましょう。
「人権」は日本語で表記すれば「インクォン」ですが、日本語の音読みでは「ジンケン」です。2つ「ン」が入っていますが、どちらも”ㄴ”になります。違いがおわかりでしょうか?
つまり日本語の音読みが「ン」であれば”ㄴ”になり、それ以外は”ㅇ”になります。この区別法は「どっちの「ン」だっけ?」と迷ったときに役に立ちます。
もう一つ例を出してみましょう。
例えば、「観光」。日本語で表記すれば「クァングァン」ですが、「観」は日本語の音読みが「カン」なので”ㄴ”、「光」は日本語の音読みが「コウ]
なので”ㅇ”となります。 続けてハングル表記すると”관광”となります。
さて、”ㄴ”と”ㅇ”の発音は、相当に違いがあります。
前者は舌先を前歯の裏にピッタリくっつけて「ン」と発音します。
後者は、口を少しひらいたまま鼻音を使って「ン」と発音します。後者は「ング」に近い発音です。
日本語の漢字の音読みがわかれば、かなり区別が楽になることがおわかりいただけたと信じています。
ぜひほかの単語でもお試しください。
それでは次こそ東日本大震災による学習の中断と再開について書きたいと思います。
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