秋の死

モデルとしてが初めてだった

秋は見世物でしかいきていけなかった、極度の貧乏で売られたのだ、
そこで秋は、歌を歌うことを売りものにした。
「秋おねえちゃん」「あきちゃん」
ー--俺は、秋の髪をとり、それで人形を作った、最高のさくひんを作る民衆の喝采をきくそれが俺の願いだった

「、、、秋」
秋は、病院で検査して入院し、かっての美しさをなくしていった
枯れ葉のような秋を相手に、秋はあの世の恋人がいるのだという
、、、もう助かるみこみはない、最後の最後に会おうとした
「あの世に恋人がいるの?」
「そ、そうなんだ」
「、、、、、、、」
無言の人形はいっそ無感情に、
それでもどうしたらいいのかわからなかった。
「ねぇー-お願い私をもらってくれない
悔しいのもう助からない、病院を信じて、それでも、こうなった
同じ薬をうった人は死んだ、、、だから」
次からは
面会謝絶で、会えない、ようやく会えたと思ったら、もう、、、
死んでいた。
「、。、、、秋。よかったじゃないか、今頃恋人の元へ行けるよ
秋、、、あれなんでかな、、、思い入れなんてなかったはずなのに」
泣かないはずの、人形から水滴がたれる、ぽつりぽつりと

思い入れなんてない、ただのモデルだ只のモデル
でもうれしかったんだ。うれしかったんだよ。
「、、、初めてのモデルで」

ー--薬害で死んだ人
「ちょっと、、、、期待したっていいじゃん」
ー--思いついた、もらったのは「遺髪」

、、、髪があるかぎり終わりではない


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