初心者でもわかる!中山大障害ver1.1

記事を読んでくださりありがとうございます!
多分昨年の改訂版です(基本的には中身は大体一緒です。)

中山大障害をまずは見て欲しい!という思いを一身に書いています。(始めて見る人&ウマ娘民の人は)
本題に入ります。ズバリ本題とは

「初心者でも分かる!中山大障害!」

です。

ここでは何個かに分けて説明します。


1.Q.そもそも障害競走ってなんですか!?


A.人間で言うハードル競走です。
もっと言うと色々な種類のハードルを飛び越えていかに先頭でゴールするか.…が目的です。(ここら辺は普通の競馬と変わらないです)
ここからは少し難しい話になります。
障害にはおおまかに分けて2つあり、

固定障害と置き障害

に分かれます。固定障害は競馬場の障害専用コースにある動かせない障害のことを指し
置き障害は普通(平地)のレースでも使うコースの所に組み立て式の障害を置くものだと思ってください。(置き障害の組み立てはTwitterやYouTubeに転がってます)

更に分けると生垣・竹柵・水濠(生垣の後ろに水溜まりがある)・バンケット(三段跳とも)・谷(こちらをバンケットとも呼ぶ場合も)の5種類に分かれます。
画像は2021の中山大障害から引用してます
(幅・高さ・奥行はとりあえず気にしないとして )

これが生垣
草で出来た障害です
竹柵
竹で出来た障害で結構硬いです(画像は中山大障害2017)
水濠障害
生垣のすぐ後に水溜まりがある(そんなに深くない)
谷(バンケット) 
下ってー
登るー
(ちなみにこの谷は高低差5.3mもあります)
三段跳
京都競馬場にしかない特殊な障害(画像は今年の京都JS)
大生垣
中山大障害と中山GJにしか使われない障害
大竹柵障害
大生垣と同じく高さが160cmもある
これも中山大障害と中山GJでしか使われない障害

その2.中山大障害の概要

かなり遠回りになりましたがここからは中山大障害の概要を。
距離は4100mです。この距離は日本で2番目に長い距離です(1位は中山GJで4250m。平地なら1位は3600mが最長です) 
※ちなみに中山GJは最終直線に障害が一個置かれてます。(中山大障害はないです)

コース表は下に

コース表
スタートは第3コーナーあたり

出走条件はサラブレッドの3歳以上であれば出走可能です。(外国調教馬は合計8頭までで外国馬には優先出走権あり) フルゲートは16頭。 斤量は定量(成績関わらず馬の年齢で数える)で3歳は61kg、4歳以上は63kg、牝馬はそれより2kg減(3歳なら59kg、4歳以上なら61kg)

余談ですが、障害競走で斤量が平地より重く設定されているのはスピードを出しにくくして事故が起こった時の衝撃を減らすという目的があります。
→スピードが出ると障害を飛ぶ時に万が一失敗してしまったら人馬共々かなり危険なため。

1着賞金は6600万円です。(2着2600万 3着1700万 )レース創設は1934年で今年で147回を迎えます。

ここからは様々な記録(飛ばして貰ってもOKです)
レコードタイム 4:36:1(2017 オジュウチョウサン)最遅タイム 5:21:1/5(1934 キンテン)
最年長優勝-10歳 (1989春 キョウエイウオリア)・(2021 オジュウチョウサン)
最年少記録-3歳(1968 タジマオーザ・2005 テイエムドラゴン)

その2.かるーーーい歴史を少し

中山競馬倶楽部(JRAの前前身)の肥田金太郎さんが1932年に創設された東京優駿(日本ダービー)に匹敵する競走を中山競馬場で開催したいと考え、イギリスのグランドナショナルにならって創設された。
当時からしたらとてつもなく過酷でありました。

 〜時は流れ〜
1999年に春の大障害を「中山スプリングジャンプ」・秋(冬)の大障害を「中山グランドジャンプ」に改名する案があったが変わらず、春の大障害のみ「中山グランドジャンプ」とすることにした。
(中山GJは国際招待レースにする予定があったため)

その3.見て欲しいレース

中山大障害と言ったらこれ!な感じもあります
その1.2017 優勝馬オジュウチョウサン

https://youtu.be/TU4pt3eNr48?si=zv9JrchbnN-wiHd8

これの見て欲しいポイントはズバリ実況が言っている通り「前王者」VS「現王者」(前王者がアップトゥデイトで現王者がオジュウチョウサン)の叩き合いが本当に見てて痺れるようなレースです。
レース展開は.…見てみた方がわかりやすいです!

その2.2022 優勝馬ニシノデイジー

https://youtu.be/dIjcB-4Q1LQ?si=pnORrzc_RNOKWatD

この「ニシノデイジー」という馬は勝負服で何となく察してる人もいますよね?
そうです馬主はセイウンスカイやニシノフラワーで知られる西山さんです。
ニシノデイジーは父ハービンジャー、母ニシノヒナギク、母父アグネスタキオンの血統で産まれました。(2代目母はニシノミライで父セイウンスカイ母ニシノフラワーという血統)
クラシックも走っていた馬ですが、なんと障害4戦目で中山大障害を制覇しました!(通常は10戦などかかる場合もある)
ちなみにオジュウチョウサンの引退レースでもありました。

その3.1999 優勝馬ゴッドスピード 

https://youtu.be/hnj16Kss-pw?si=1f2sR16nfh5PbwtB

このレースは最後の直線の叩き合いが興奮するレースです!
ゴッドスピードのちょい情報↓↓↓
ゴッドスピードは小倉でデビューするも惨敗。
4戦目で初勝利を上げ、5戦目の小倉3歳(現2歳)Sでは低人気で差し切り、6戦目では府中3歳S(現在の東スポ2歳S)を勝ったものの、クラシックでは苦戦を強いられダート転向するも、あまり振るわず障害に転向し、馬が変わったかのように走りG1と重賞を勝ちます。最終的に水沢競馬に移籍し引退となりました。

その4.1992 シンボリクリエンス(クリスエスじゃない)

https://youtu.be/cvSqWLXbq7A?si=mny9mRku-ZZou21p 
このレースはクリスタルアスターとの叩き合いが見てて痺れるレースです!

↓シンボリクリエンスのちょい情報↓
父はあのモガミ(メジロラモーヌとかも父モガミ) 母父パーソロンの血統。
新馬戦を勝つもなかなか勝ちきれずその後条件戦を2勝した後障害転向をしたものの初戦は競走中止。
その後は重賞やJ・G1で善戦を繰り返し
ついに1992の中山大障害(春)でG1初制覇。
驚くべきところは2着との差が8.6秒、すなわち約51馬身とJRAの記録に残るレースだった。
そして同年に中山大障害(秋)も制し春秋連覇となった。
その後は中山大障害(春)に3連覇をかけぶっつけでレースに出走するも5着となりこのレースが引退前最後のレースとなった。

その5.マイネルグロン
https://youtu.be/cLU50xI_TtAsi=0TsHwHN9KUB6vBGL

↓マイネルグロンの情報↓
父はあのゴールドシップで母はマイネヌーヴェル 母父はブライアンズタイムという血統。
マイネヌーヴェルは現役時代にフラワーCを制しクラシック有力馬として名をあげるも脚質不安に悩まされ22戦した後引退。
繁殖牝馬としては初仔のマイネテレジアがユーバーレーベンを輩出した。
そのマイネヌーヴェルの10番仔として産まれたマイネルグロン。

芝の中距離をメインに使われるものの勝利をあげることが出来ず障害転向。
そして障害3戦目で初勝利をあげるとその後はOPクラスを走り2勝し、2023年の東京HJではついに重賞初制覇。その後は同年の中山大障害に出走し見事2着ニシノデイジーに10馬身差をつけ圧勝。
その後は1戦使って中山GJに出るも6着に沈み、レース後に屈腱炎を発症してしまい、休養に入ったものの脅威の回復力を見せ今年は2連覇をかけて出走します。

(ちなみに上記は基本JRA公式から引っ張ってきてますがYouTube上にはNHK版も上がってるレースもありNHK版は障害を飛越する時の音も拾ってるため迫力が違います。気になる人は見てみてね。

ちょい豆知識
障害レースにてメンコをつける場合は目の部分がとても大きくなっています(ズレても目を塞ぐことなく視界を確保するため)

その4.最後に

障害競走ってなんか難しそ.…と思ってるあなた!

      そんなことはありません!

全然難しくはありませんし、むしろ見てくれるだけでとても嬉しいです!
あの時走ってた馬が障害で走ってる!なんてことも全然にあります。
あの時応援してた馬がお父さんなんだ!なんてことも。
障害競走に出てる馬は長く走れる場合がほとんどなので、長ーーーい目で見れるのは良いです。
それに飛越時などの駆け引きなど、分かるととても奥が深く面白いです。

さあ!あなたも中山大障害を見ましょう!

(見てくださいお願いします)


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