第72回『僕が現役ホスト時代、整形、借金、暴力の三禁を絶対にやらなかった理由』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

僕は現役時代、誠心誠意ホストをやっていましたが、売上だけを追い求めていたわけじゃありません。

現役のとき「絶対にこれだけはやらんとこう」と決めていたことがあります。
①整形
②借金
③暴力行為

この3つですね。

①の整形っすけど、ホストってビジュアルが良いほど、お客さんの受けは良くなるっすね。それゆえ整形するホストは、昔から少なくありませんでした。令和の今はその流れが昔より加速してて、「入店してくれたら、整形費用を当店で負担します!」といった広告を打つところがあるぐらいっす。

ぶっちゃけイケメンホストに比べれば、僕の顔なんか全然イケメンじゃないっす。ほんまにびっくりするくらいのイケメンがいっぱいいる業界っすからね。

僕は麻雀が結構好きでたまにやるんすけど、遺伝的に決められたものは、麻雀でいう配牌みたいなもんやと思うんすよ。配牌って最初ランダムに十数枚の麻雀牌のことを言うんすけど、これ自体はコントロールできません。この段階で、コントロールするのはイカサマでルール違反すね。

整形がイカサマだとは言いませんが、あくまで僕は「自分に与えられたパーツで、できるところまでやる」というスタイルでした。

まあレオンみたいな顔面でも、パネル指名してもらえることがあるんで、お客さんの好みもほんま幅広いところがあります。

②の借金っすけど、まずは売掛の問題に触れる必要があるっすね。トップクラスのホストになると、何千万、何億と稼げるのはほんまですけど、中にはお客さんの売掛を回収できず、借金まみれなのに「俺、めっちゃ稼いでます」と偽るホストもいるんす。

傍目には稼いでいるように見えても、借金苦で首が回らないホストもいるっすから、蓋を開けてみないとわからんもんすね。
自分の承認欲求が強すぎて、とんでもない借金を背負いながら売れっ子ホストという座にしがみついている人間もいるっちゃいるっす。

僕は目標設定をして、着実にそれを実現するための行動をとるタイプ。なので売掛問題で悩んだり、借金が膨らんで立ち行かなくなることはなかったっすね。まあ経験を積みたくて、入店4か月目に「今後の経験のため」と、あえて売掛で飛ばれたことはあったっすけど。

③の暴力行為ですけど、ぶっちゃけ昔から殴るホストがいましたし、悲しいことに今でもいますね。一部のホストが「客の女性に暴力をふるい、強引に風〇で働かせて逮捕された」という、ひどいニュースを耳にすることがあるんすけど、殴るホストはいつの時代も一定数いるんすよね。

ほんまにひどい話っすけど、戦略的に殴りまくるホストがいます。こういう人間は「暴力をふるって、そのあと優しくしたら精神的に支配できる」という邪悪な誤学習をしてるんすよね。「殴ることが売上につながる」と味をしめるんす。

「そんなことせんと稼げへんのやったら、もともとホストとしての器や力量がないだけやで」と思いますね。

「鬼枕」って言葉がありますけど、鬼のように枕をするのも同じっす。枕とか暴力とか短絡的な行為に明け暮れるホストは、ぶっちゃけ短絡的で頭が悪いし、中身がないからそれを補うやり方をしてるんだとしか思わないっす。

ホストとして稼ぐためには、無数の選択肢があります。でもそれを知らないか、もしくは知ってても実践する力がないんすよね。

ホストは学歴とか全く関係ない世界っすけど、地頭が良い人ほど頭をフル回転させてポテンシャルを発揮するので、稼ぎやすいのも事実っすね。

僕が自分に禁止していた三項目を破っていたら、もっと稼げていたでしょう。でも正直「そんなことまでして、稼がなあかんか?」と思ってたんで、僕は禁止事項を最後まで守り通しました。自分の価値を下げてまで、大金を稼いだってしゃあないっすからね。

今の世の中は拝金主義が強いんで「金を稼いでるやつが一番偉い」という価値観がありますけど、金を稼ごうが稼ぐまいが、僕の価値は一切変わりません。

お金を稼ぐのを「ゲームの一環」のように捉えると面白いですし、稼いだお金を元手に自分のできることが増えたり、お世話になった人を助けたりできるのは確かっすね。

『お金は手段』であって目的ではないんすよ。お金なんぞに自分をのっとられるのは、やっぱダサいし大事なのは中身っす。

というわけで今回は、僕が現役ホスト時代、絶対にやらなかったことを書いてみました。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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