第81回『ホストクラブ大阪男塾が毎年、全員で年末に大掃除をする理由』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

早いもので、今回の更新が2024年の締めになります。

ホストクラブの「大阪男塾」では年末に、必ず行うことがあるんすよ。それは大掃除。

ホストも裏方も総出で、大掃除をします。

どうでもいい話ですが僕は古谷実先生の『行け!稲中卓球部』の大ファンで、大掃除と聞けば稲中の71話の「つぼりぎりぎ」の回を思い出しますね。

「大掃除とは何だ!?」という問いに稲中の人気キャラがこう答えます。「一年分のアカをそっと洗い流す、そんなちょっぴりセンチな行事でやんす」。

「一年分のアカ」っていう表現が、古谷先生らしくて「絶妙やな」と思いますね。やっぱり節目節目でお世話になった場所へ、丁寧に恩返しするのって大事っす。

宗右衛門町のホストクラブ「大阪男塾」は、フロア面積170坪くらいなんでめっちゃ広いんすよね。なので隅々まで掃除しようと思ったら、たくさん人数がいります。

全員での大掃除は、うちのホストクラブの伝統っす。

思えば僕がホストとして働き始めたときも「お店の掃除は徹底的にやれよ」と上の人や先輩から強く言われたんすよね。

掃除をすることで衛生的になるというメリットは、もちろんあるんすけど、それだけじゃないんです。

ホストはホストクラブがなければ、仕事ができません。

僕も現役ホストのときは、いろいろなお店で勤務していましたけど、やっぱり働く場所がなければ何も始まらないんすよね。

ホストは個人主義の世界で、絶えず競争にさらされています。頑張ればサラリーマンの方の年収を、わずか一か月で稼ぎ出すこともできるハイリターンな仕事です。

これは来年、書く予定っすけど、大金を稼いだときに「全て俺の実力なんや」と勘違いする人がいます。

でもそういうエゴにまみれたホストほど、一時的にトップになれても長続きしません。やがて必ず没落していくっすね。なぜそうなるのか?

ずばり場所や人に感謝できてないからです。

もちろん、成果を出せるのはそのホスト自身が頑張ったのも関係してますが、それが全てではありません。やっぱりホストクラブという場所があって、来店してくれるお客さんがいて、支えてくれる仲間がいて成り立っています。

ここを勘違いしてほしくないんすよね。

中には掃除は業者にさせるお店もあるらしいっすけど、うちはあえてやってません。

掃除を通して心を養って欲しいからっす。

思いを込めて掃除をしていると「今年もここで、こんなことやあんなことがあったな」と、絶対思い出すんすよ。こうしてお店が愛着ある存在になれば、より働き甲斐も出ますし「来年からもまた頑張ろう!」と新鮮な気持ちでスタートを切りやすいっす。

あと、やっぱり定期的に掃除して整理整頓するのって大事っすね。

環境と脳の中って、よく似てるんですよ。

僕は「必要なときにすぐ必要なものが出てくる状況を前もって作る」を、日々重視しています。

機転が利く人、最適解を導き出すのが早い人ほど脳内が整理されてます。それは脳内が散らかってないからっすね。「この引き出しにこの情報が入っていた」って感じで、出したいものが自在に出せる状態を整えてるんすよ。

ほら、ドラえもんが慌てたときにポケットからひみつ道具を出そうとするけど、「今、それいらんわ」ってものばかり出してパニクる描写があるじゃないっすか?

ああいう状態に陥るのを避けるには、普段から自分が身を置く環境も脳内も整理しておくのが重要っす。

あと、僕だけかもっすけど、部屋がぐちゃぐちゃだと心もぐちゃぐちゃな気がします。
「部屋を片付ける余裕がない=心の余裕がない」なんすよね。

忙しい毎日を送ってるんすけど、行動の節目には必ず整理整頓をして環境も脳も心もスッキリするように心がけてます。

今年もホストクラブ「大阪男塾」では、いろいろなことがありました。

ホストはお客さんに日常ではなかなか体験できない、ドラマティックな体験を提供させてもらう職業でもあります。なので「在籍してるホストの数だけドラマがある」とも言えるかもしれないっすね。

大阪男塾では、水曜日にお笑いのライブをやってますので、それも含め実にたくさんの人に足を運んでもらいました。

ちなみに現役ホストのエレンが弾き語りのネタで、水曜日のライブに出演したり、そのあとR-1に挑戦して初戦を突破したりと、面白いコラボも実現しました。

僕らに協力、応援してくださった方々には、改めて感謝をお伝えしたいっす。

ちなみにお笑いトリオの大阪男塾は、2025年からトリオ名をサンズに改名するっす。なので「大阪男塾」はホストクラブの名前、サンズが僕らのトリオ名になりますので、お間違えのないようにお願いします。

今年も僕のnoteを読んでいただいて、本当にありがとうございました!

来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

みなさんも良いお年をお迎えください!

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