第67回『我の強い僕が、マネージメントを通じて各々の個性の活かし方を理解した話』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

過去のnoteを読んでくれている方は、ご存じかと思いますが、僕は20代の頃に我の強さや協調性のなさで、何度も勤務先のホストクラブをクビになってます。

めっちゃお世話になった先輩から「もうお前と一緒に働きたくない」と言われたくらいですから、よっぽどだったんでしょうね。

今回は、元来めちゃくちゃ我の強い僕が、いかにして「マネージメントの達人」と言われるようになったのかを書くっすね。

プロ野球の世界で「名選手は名監督にあらず」といわれることがあります。プレイヤーとしてすごい実績があるからといって、選手を育てたり導いたりできるかっていうと、それはまた別の話。

僕も現役ホスト時代は「俺が売上を伸ばせば、店に貢献できる」と個人主義に偏ってた期間が結構長かったんです。この頃は、ほんまに視野が狭かったんすよ。

自分に課す要求が高いんで、当然のようにそれを同僚にも求めるんすよね。「これくらい、できて当然やろ?」と。

でも、それをしすぎたあまり反発を招いたり、お店の雰囲気が悪くなったりと、あんまりプラス面はありませんでした。

野球の例えが続いて恐縮っすけど、その昔「王貞治の二世を作ろう」と、当時巨人だった駒田徳広さんが、王さんがやった育成メニューに挑んだことがありました。しかし成果は上がらず、王貞治・二世育成計画は頓挫。駒田さんは葛藤の末「そもそも俺は王さんと、ちがう人間だし」と気づき、独自路線を進んでから成功を収めました。
やっぱり駒田さんには駒田さんの個性があるんで、それを活かした方がよかったんすよね。

お笑いでいえば、かつて「第二のダウンタウンを作ろう!」というプロジェクトもありましたが、こちらも上手くいっていません。

僕も「第二の難波拓真を作って、そういうホストをどんどん増やせば店の売上は爆増するはず。それが唯一の正解や!」と内心どこかで思っていたかもしれないっす。

そんなスタンスだったんで、何度も「みんなお前みたいにできるわけやないねん」「自分と他人を同じやと思うなよ」と言われ続けてました。あまりに同じ指摘を受けるんで「俺のやり方って、一方的なんかも⁉」と、そのうち疑問を持つようになったんすよね。

そしてガラリと発想を変えました。

・僕にできること、僕にできないこと
・その人にできること、その人にできないこと

を洗い出したんです。

一長一短て言葉があるっすけど、それはホストにもまんま当てはまるっすね。

僕のように言葉を駆使して教祖的ポジションで人を惹きつけるホストもいれば、「なんかようわからんけど、一緒にいたら癒される」みたいな、ふわっとしたホストもいます。もちろん、どっちのタイプもいていいんです。

ホストの世界は、ほんまに多様性があるっすよ。

一緒にお笑いトリオの大阪男塾をやっているアラフォーのレオンが、まだ現役ホストをやれてるくらいっすから、相当、懐が深い職業なんすよね。

レオンなんか、岡山が生んだ浅黒メタボオヤジでしかないんすけど、不思議なことに今でもたまに「パネル指名」されてます。
初めてホストクラブに足を運んだお客さんが、「どのホストを指名されますか?」とスタッフから宣伝用の写真を見せられた際に「このサモハンキンポーみたいな愛咲零音(あいざきれおん)がいい!」って指名してくれるんすよ。
めっちゃありがたいっすけど、「こんだけイケメンホストがおるのに、レオン⁉」って感じで、正直びっくりです。

この事実からもわかるように、僕の価値観で全てをジャッジするなんて、おこがましいんすよ。

発想の転換をしてから「相手の長所に着目しよう」と思うようになりました。

やっぱ大事なのはオリジナリティっすね。誰にでも「絶対にその人しかできないこと」があるんすよ。これが大きな武器になります。

短所の改善は難しいっすけど、もともと持っている長所を伸ばしていくことって、実はそんなに難しくないっす。

なので僕が後輩や部下を育成する際に「お前の長所はここやから、こういうやり方でさらに伸ばせるんとちがう?」みたいに率先して言語化してあげるようにしてるっすね。

ずばり、マネージメントの秘訣は「パーソナリティのちがいに目を向けること」っす。

ありがたいことに大阪男塾は2024年に初めてキングオブコントで準々決勝へ進出できましたが、少なからずレオンの力もありました。

僕と幸太郎だけでは、パンチが弱いんすよね。

メタボで滑稽味のある体型のレオンが大声でボケてくれるから、各々の個性が引き立ちます。

一見、個性が強そうなレオンすけど、ここだけの話、ほんまにガチヤバなのは幸太郎っす。でも幸太郎は、まごうことなきナチュラルボーンクレイジー野郎。ネタの中で幸太郎の狂気を出すのは困難で、ネタ作り担当の僕もまだ掴めてないのが実情っすね。
でも幸太郎のクレイジーさを発揮させられるネタがあれば、いずれまた漫才かコントにしてみたいっす。

この記事を読んでくれているあなたも、部下のマネージメントに悩んだときは、相手のパーソナリティに目を向けてあげてください。
「こいつの強みは何なんやろ?」と、じっくり考えることは相手に関心を向けることでもあります。

短所じゃなくて長所に目を向ければ、必ず相手は生き生きと躍動し始めるっすから。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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