第34回『難波のロイホでNと大喧嘩し警察沙汰に』
うぃす! 大阪男塾の塾長です。
今回は前回の続きです。
軽くおさらいをしておくっすね。
僕のお客さんになったN。彼女は蓋を開けると、嫉妬の塊でした。ネットの掲示板に全く身に覚えがない僕への誹謗中傷を書きまくり、気づけば月間の売上が400万円もダウン。
客離れが加速し「なんとかせんと…!」と焦っていたタイミングで、今度はNが僕のお客さんを引き連れホストクラブに殴り込み大ピンチ。
Nからいろいろと吹き込まれた他の女性は、完全に僕から騙されたと思い込んでて「ちょっと、どうしてくれんのよ⁉」とすごい剣幕っす。
収まる気配がなかったので、僕は頼りになるシムケン(狂夜)というホストに「こういうときは、どうしたらいい?」と尋ねました。
するとシムケンは「まずN以外は全てあきらめて、関係を断ち切るしないっすね」とぴしゃり。さらに「で、そのあとNも切るんです」とシムケンは続けたんす。
「段階に分けて、切り離していくんか! その発想はなかったわ」って感じで、目を大きく見開いた僕は「シムケン、ありがとう。言われたとおりするわ」と、すぐ彼の指令を実践することに。
ホストとしての売上は下がるものの、それはあくまで一時的な話なんすよ。
売上は、あとで頑張れば挽回できるもんなんで。
まず対処すべきは、癌ともいえるNの切り離しをすることでした。
とはいえ、すぐに切り離すのではなく時間をかけてフェードアウトに持っていくプラン。
その間、掲示板に潰しを書かれてお客さんはできづらくなったんすね。「もう店に来んといてくれよ」と来店を断っても、店に来て無理やり未収を作って払わないんすよ。
他にも店で僕をボコボコにしばくなど、日々嫌がらせがエスカレートしていきました。「こういうときにやり返すと、相手の思うつぼや」とひたすら耐えました。
「ほんまにいつまで耐えなあかんねん!?」と途方に暮れていたある日、僕はNを道頓堀沿いにあったファミレスに呼び出されました。
メールの文面は
「もう終わりにするし、話あるから店以外で会ってほしい」というもの。
プライベートで会うことだけは、避けてきたんすけど「これで終わりならええか。やっと解放される」と、会いに行きました。混雑するランチタイムだったっすね。
ファミレスでは、少し話をして本題に。
「話ってなんなん?」と僕が尋ねたら、Nが「これ誰かわかる? あんたの彼女やんな?」と当時僕が付き合っていた彼女の写メを見せてきました。
すぐにピンときたっす。
彼女は1週間前くらいから様子がおかしく、3日前から音信不通になっていました。
こいつ、またやりよった。
Nから「終わりっていうのは、お前のほんまの恋の終わりっていう意味や」と言われた瞬間「さすがにもうええわ」と、これまで散々我慢してきたけど、マジでキレました。
昼のピーク時に向かい合わせで座っていたNへ、僕の必殺技が炸裂。
「何があっても、女性に絶対手を出さない」という僕の信念をかいくぐって発動されたのは、カンガルーアタック!
まあ何があったかはこの表現で察してもらいたいんすけど、気づけば僕のカンガルーアタックでNは思いっきり吹っ飛んでロイホの床に這いつくばってました。
当然、大騒ぎになり警察を呼ばれる事態に。
「やってもうた。もうホストとしてはもう終わりやな。引退や」
「とりあえず逃げてどっかに高飛びしよかな⁉」と考えながらも、僕はそのとき勤めていたお店の代表の井上敬一さんにすぐ電話をかけて、一部始終を伝えたんす。
井上さんの返事は「やってもうたもんはしゃあない。隠れるわけにはいかん。警察で正直にあったことを話せ」というもの。
そして警察署で取り調べを受けることに。
まさに絶対絶命の大ピンチっす。
次回、Nの話の最終編に続きます!
最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!