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第8回『あえて高校をダブってみた!』

うぃす!

大阪男塾の塾長です。

第4回の『組み体操で気づいた世の中の仕組み』の記事で、

僕の高校は進学校で「周りのぷっぷちゃん達とは、まったくもって合わなかった」って書きました。

あっでも、ひとりだけ気の合う奴がいたっすね。

彼はO田君て言うんすけど、ガリ勉ぷっぷちゃんの中で浮いてるチャラい奴。

茶髪を肩まで伸ばしたバンドマンのO田君は、僕よりも一歳年上。

そうなんです。O田君はダブってたんすよ

僕が唯一つるんでいたクラスメートは、ダブりのO田君だけ

あとのぷっぷっちゃんとは、全くもって合わなかったっすね。

さて、うちの一家は変わり者とよく言われるんすけど、その中でも姉ちゃんは超のつく変人。

型破りな行動ばっかりなんすけど、それを見て学んだことも多かったっす。

姉ちゃんは、高校をそそくさと中退したと思ったら、すぐに大検の資格をゲット。

知ってる人も多いかと思いますが、念のため説明しておくとっすね。大検は、高卒認定試験のこと

つまり大検を取ったら、高校を卒業したのと同じ扱いになるんすよ。

姉ちゃんの大検合格を見て、「ずるっ! こんなショートカット方法あるんや!」って驚きました。

うちの父親も変わり者っすね。
「中学までは義務教育だから通わせるが、高校以降は知らん。通っても辞めてもどちらでもよし!」っていう方針でした。

なので高校なんぞ、すぐにやめてもよかったんすけど、僕は若いうちから「色々と経験を積んでおきたい」って考えていたんすね。

経験しないとわからないことって、やっぱりあるんすよ。

例えば、こんなことがありました。

僕は体がデカいし意見を主張できるので、いじめの対象になる機会はあんまりなかったんすけど、学生時代に僕のことをふたりがかりでいじめようとしてきた奴らがいたんすよ。

もちろん本気を出せば、こんなヒョウロクダマなんぞ、0.1秒で瞬殺っす。

でも僕は、このとき考えたんすね。

「いじめの被害に遭う、貴重な経験を積める」って。

いじめが始まって二日だけは、意識していじめられにいきました。

いじめを受けながら、「なるほど、こんな悔しい気持ちになるんや…」と思ったっすね。

この経験ができたら、あとはぶちのめすだけ。

いじめがスタートして三日目に、いじめっこを叩き潰し、ぐうの音も出ないようにしてやったっす。

まあこんな感じで「色々な経験を積む」ということをモットーにしてた僕は、学校にも行かず、授業にも出ず、高校へはサッカーだけをしに行く日々を送ってました。

勉強はワンシーズンだけ、真剣にやったことがあったんすよ。

高2のときに父親が「テストで80点以上とったら1教科につき1万円やるぞ」と言ったんで、試しに勉強してみたら、ほとんどの教科が90点以上で、その結果4万円以上もらえたんすよ。

この経験から「真剣にやれば、いい点取れる」って実感できました。

高校の数学で習う「サイン・コサイン・タンジェント」なんか、一生使わんし無目的で勉強をするのって、本当に意味がないと感じてたんす。

なので高校で勉強に打ち込んだのは、このときだけっすね。

それよりも「哲学の方がこれからの人生に役立つはず」という確信があったので、哲学系の本を買って哲学についての見識を深めました。

さて高2の2学期の後半、突然、担任に呼び出されたんす。

担任から「お前、このままいくと出席日数が足りんからダブるばい」という忠告が。

どうせ辞めようとおもってたので、すぐに「じゃあ俺、ダブります」って返事をしました。

姉ちゃんの秘儀「大検ショートカット」を知ってたので、いつ辞めてもよかったんすけど、ここでも「ダブるという経験は今しかできない」って考えたんすね。

「ダブれるチャンスがやってきた!」って、ポジティブな解釈をしたんすよ。

ダブってから二回目の高2を経験することになったんすけど、4月は一回も学校に行かなかったっすね。

5月になって「そろそろダブり体験でもしに行くか」って、自分のクラスのドアをゆっくり開けたんすね。

全員、一個下の後輩ばかり。知らない奴ばかり…かと思いきや、ひとりだけ知ってる顔が。

なんと教室にはO田君の姿があったんすよ。

僕はO田君に駆け寄ると「おい、なんでおるんや?」と尋ねました。

するとO田君は「トリプった」と、にやり。

正直、これは悔しかったっすね。

せっかくダブってみたのに、まさかトリプった奴がいるとは想定外。

世の中、上には上がいるってことを痛感した瞬間す。

ちなみに、上靴の色はO田くんが青、僕は赤、トリプってもタブってもいない連中は黄色で3色揃ってカラフルでした笑

僕はダブることが「1年のロス」とは全く感じてなかったし、「周りが勉強してる間に自分は好きなことを学べるから差がつく」くらいに感じてて「むしろ俺の方が上やんけ」とすら思ってました。

にもかかわらず、元同級生は気まづそうに接してきたり、励ましてくるのが、なんかおもろかったっすね。

彼らは「ダブる=落第生」みたいな角度でしか認識できないらしく「物事の本質に気づかない、ぷっぷちゃん」と思ったっす。

こうしてダブり経験ができたんで、僕は5月に高校を退学し「お笑い芸人になる」という目標を達成するため、大阪へ出てNSCを目指すんすが、それはまた後日、改めて詳しく書かせてもらうっすね。

若いうちにしておいた経験は、大人になってから無駄になってないっす。

経験に勝る学びはないので、何でも経験しておくことっすよ。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!


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