第31回『ホストとしての指名本数で初めて№1になれた話 お客さんは自分の鏡』
うぃす! 大阪男塾の塾長です。
ホストは群雄割拠の世界。若手が次から次へと入ってくるため、自分をバージョンアップし続けないと生き残れないんすね。
ありがたいことに僕の周囲のには秀吉などレベルの高いホストがいたので、絶えず「ライバルに勝つにはどうすべきか?」を考え続ける環境にいられました。
僕がホストとして現役だった頃「指名本数が日本一のホスト」と紹介してもらえることが多かったんすけど、指名本数にはある時期からこだわるようになったんすよ。
指名本数は、売上と同じくホストとして大事な評価基準。
やっぱり実力のあるホストほど、指名される本数が多いんすね。
指名本数が多いと、給料とは別に特別報酬や賞金などがもらえることもあるので、モチベアップにもつながるっす。
2003年の秋のホストデビューした僕は、1年ほどキャリアを積んで月間売上もトップ3の中へ安定して入れるようになりました。
ここで満足していると追い抜かれるんで、すぐに次なる目標を立てたんすね。
それは月間指名本数100。
何でもゴールから逆算して考える僕は、一日の指名4本を掲げて毎日仕事に励みました。勤務した日に4本の指名がとれれば、月間指名100の大台を越えられるんすね。
お客さんには、これまでよりも熱量高く具体的な言葉で語りかけることを意識したっす。
「俺は今月から指名本数ナンバー1とりたいねん。全力で応援してほしい」とストレートにお願いしました。
すると面白い変化があったんす。
これまでふわっと僕のことを応援してくれていた人がパタリと来なくなり、熱烈なガチ勢だけが残ったんすね。
「ガチファンが増えて、応援してもらえるようになるともっと上にいける」
これは自分をバージョンアップさせたことで得られた気づきっす。
どんどんこちらからお客さんを増やすアプローチをして、熱量高く動き続けた結果、初めて月間指名本数100越えを達成。
ありがたいことに当時、在籍していたグループの初代指名No.1になれました!
初のナンバー1指名は達成感があったっすね。
でそのあと、どうなったか?
なんと翌月、秀吉に指名本数を抜かれてしまったんすね。
気が緩んだわけじゃないんすけど、掲げた目標を達成したことで僕もお客さんも「次は何に向けて頑張るんや⁉」って、進む方向がぼんやりしてしまったんすね。
本当、ホストは回遊魚みたいなもんす。
ずっと動き続けて、しかも自分をバージョンアップし続けた人間だけが生き残れるんすよね。
僕は振り返る習慣を定期的に作っていて、自分の良かったことと改善すべき悪かったことを書き出すようにしてるんす。
秀吉に指名本数を抜かれたあと、「お客さんはホストの鏡」というのを心に刻みました。
僕が気を抜くことなくテッペンを目指し続けているかぎり、熱烈なファンは応援し続けてくれる。なので常に目標を決めて、それを具体的な言葉で共有し続ける、人と向き合い深く関わるというのをさらに意識するようになりました。
自分の足りない部分に気づかされてくれた秀吉の存在は、かなりありがたかったっすね。
最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!
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