室井光広日録(13)
1月5日(木)くもり。甲午
オクライリの常民たちと交わる夢。異和をしのぐ共生の感覚。わるくない。
下仕事。下人。ケの世界へ。
疲れたときには他者にアンマをほどこす。これも、下人の、ミソギとハライ。
学生たちにも、この姿勢で――。
柳田国男ノート2冊目へ。民俗学入門ノート3冊目へ。どんどんハタケをふやせ。
М.P稿も、手を抜くな。アンゴラパンツをはいて、数行でも、満足できるものに向い…。
何を食うか…というより、何を食わないかに心をくだく。サナトリウム健康法。
アルコール、ジャーナリズムをきょくりょく遠ざけて生活すれば、どんどん健康になるという発見!
野の民俗世界へ降りたった反俗50男。下人のゆくえはようとしてしれない。
本日、不動産屋の人(猫を飼っている女性!)から、新たな物件の紹介あり。大学病院のある伊勢原。駅から徒歩12分。ペットを飼うことを前提につくられた3階建のマンション(計九世帯)という。じごくにほとけ? 心がいっきにうごく。
<野>が<原>になった。下人にとってはさして変りはあるまい。
野原のうたをうたう。
「ひきよせてむすべば柴の庵にてとくればもとの野原なりけり」――谷崎は出典を明記していないが、慈円のうたという。
仏教的<縁起>のうた――しかし、谷崎のいうように、ソレ以前をあらわしたもの。
縄のイデー。小文字のjapanに通底するイデー。
かかりむすび――縁起的存在としてのイワシ。本日は甲午の日。守護星の日なので、伊勢原の住人になってもよいのではないか。ホシもまた縁起的存在。
さらにもう一つの物件――鶴巻温泉。それもよし(か)。今月中に下見にゆこう。
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むすばれたものは、いつでもとかれ、「もとの野原」に復帰できる(できなければならない)。
そのような出会いとしての<縁起>を日々かみしめること。(2024.2.14)
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