【TENDA's project】#3 未来を見据えた天気予報サイト再構築 ガラケーからスマートフォンへ ユーザー体験の進化を実現
envision the future, TENDA's project
-未来を想う、TENDAのプロジェクト-
TENDAでは、さまざまな企業の課題に対応するため、幅広く多種多様なプロジェクトに取り組んで参りました。その中の代表的なプロジェクトを取り上げ、直面した課題やその解決策を具体的にご紹介いたします。
また、プロジェクトを成功に導いたTENDAの開発への取り組みや、姿勢、プロジェクトマネージャーをはじめとするチームの活躍にもスポットライトを当てます。
プロジェクト概要
プロジェクト背景:市場の変化と挑戦
ガラケーの時代からスマートフォンへの移行が急速に進む中、気象情報を提供する会員制天気予報サイトも、大きな転換を迫られていました。本プロジェクトの目的は、ユーザーの期待を超える利便性と新しいデジタル体験の実現にありました。そのため既存のサイトをゼロから再構築することに。変化する市場環境に対応すべく、エンドクライアント、SIer、そして私たちTENDAがチーム一丸となって取り組んだプロジェクトになります。
プロジェクト開始:リーダーシップと責任の共有
リニューアルプロジェクトであったため、既存のシステムは参考にしつつも、基本的にはゼロから要件を整理し、設計を行う必要がありました。案件の初期段階では、当時の部長の鎌田さんが要件定義をリードし、私はその要件定義の途中から参画しました。しかし参加してみると、他のプロジェクトや組織マネジメントも抱える鎌田さんは非常に多忙な状況でした。そこで私は、最初のお客様との会議後の帰り道に「主要な業務は私が中心となって進めます」と鎌田さんに宣言!それまでPMの経験が全くなかった私がなんで突然そんなことを言ったのか、今思い出しても驚きです。何の根拠もなく良くそんなこと言ったな…と(笑) ですが、鎌田さんはまるでその言葉を待っていたかのように「ではお願いします」と、すぐに役割を託されました。こうして、私の初めてのPMとしてのプロジェクトが始まったのです……!
設計・構築フェーズ:精密な対応と徹底した品質管理
会員制サイトであることから、高級感と機能性が求められました。デザイナーから提示されたデザインには、高級感とスタイリッシュさがあり、思わず気持ちが高まりましたね。そのデザインをシステムに忠実に組み込む必要があったため、組み込む前の段階から多端末テストの実施を提案し、端末毎の表示崩れや操作性を入念に検証した結果、この確認によって後工程での不具合発生を未然に防ぐことができたと考えています。
気象データを正確にサイト上に表示させることも重要なポイントでした。受け取ったデータをそのままDBに取り込むだけではなく、データの分析や計算を行う必要があったり、場合によってはデータを基に画像を生成する必要もありました。その部分は私がテストの主担当を務めました。
天気予報サイト構築のPMを担当することになり、かなり天気に詳しくなったため、私自身が対応したほうが良いと志願(でもホントはコーディングが好き)。また、テスターに任せるだけではなく、時間があれば自ら実機で確認し、気付いた点があれば迅速にプロジェクト管理ツールへ起票を指示するなど、品質管理には非常に注力しました。これらの取り組みにより、品質には非常にこだわったと考えています。
成果:新時代の天気予報サイトの実現
完成した天気予報サイトは、従来の「街の天気」に加え、山や海といった特定エリアの詳細な気象情報まで網羅する革新的なものでした。デザインも期待通りにシステムに組み込む事ができたため、従来の天気予報サイトにはない高級感と視認性を両立。万一エラーが発生した際にも、プロジェクトチームが事前に検知・修正するスピード感を持って対応したことで、信頼性の高いシステムを提供することができました。結果として、エンドクライアントからも高い評価をいただき、このプロジェクトをきっかけに、TENDAにはさらなる依頼が舞い込むようになりました。
学びと未来へのステップ
このプロジェクトは、ガラケーからスマホへという時代の転換点で、先進的な技術と責任感を持ったリーダーシップがいかに重要かを示したものになりました。私はこの経験を通じて、単なる納期遵守にとどまらない、本質的な価値提供の大切さを実感。初めての取引だったため、クライアントからは「TENDAに任せて本当に大丈夫なのか?」という懸念があったと思います。しかし、この懸念を「次もTENDAにお願いしたい」という信頼に変えられたのは、チーム全体の努力とサポートのおかげだと感じています。
プロジェクトチーム
プロジェクト成功の鍵はチームワークと雰囲気作り
この案件で私が担ったのは、品質管理にとどまらず、リーダーとしてチーム全体をまとめ、最高の成果を生み出す環境を構築することでした。11名からなるチームには、個性豊かなメンバーが揃い、それぞれが専門性を存分に発揮しながらも、一体感のある雰囲気が生まれていました。特に重視したのは、プロジェクト内のコミュニケーションと信頼感の醸成です。例えば、要件の背景をチームに共有する際には、ただ情報を伝えるだけではなく、「面白いことは面白く伝える」工夫を徹底。プロジェクト内の全てのミーティングがスムーズに進行するようしっかりと事前準備を行い、明るい雰囲気でミーティングをすすめメンバーがそのまま生産性高く作業が行えるよう努めました。
さらに、チームメンバーの状況を細かく把握するため、「歩くリーダーシップ」を実践、オフィス内を積極的に歩き回り、メンバー一人ひとりに直接声をかけることで、現場の空気感を肌で感じ取り、迅速な意思決定が可能になりました。また、メンバーの成果物については厳しくチェックしながらも、尊重と思いやりを忘れない姿勢で、個々の能力を最大限に引き出すよう意識しながら、クライアントや協力会社とのコミュニケーションにも十分注意し、メールなどのやり取りで少しでも「おや?」と思ったらすぐに電話するなどして、関係性が崩れないよう、良い関係が維持できるよう努めました。
多様な才能を生かした役割分担と創造性
本プロジェクトは、統括責任者である鎌田さんが全体を俯瞰する形で見守り、実際の指揮は私が全面的に担いました。鎌田さんにはかなりプロジェクトを任せていただいたのですが、重要な局面では状況を確認していただけるだけでなく、困った際には的確な助言をいただくことができ大変心強かったです。また特に印象に残っているのは、プロジェクトメンバーである渡辺さんの優れた対応力です。デザインモックでは示されていなかった画面表現に対応するため、自らライブラリを調査し、その実装を完遂。私は彼の提案をさらに洗練させる形で、ライブラリの内部を解析して、デザインテイストにマッチする細かな調整を依頼しました。この共同作業を通じ、プロジェクトは技術的にも大きく前進したと感じています。
大詰めの挑戦:納期との戦い
プロジェクト終盤は、やはり納期との攻防が激化しました。しかし、ここでもチーム全体の士気が高く、忙しさを笑いに変える雰囲気が現場を支えました。「どれだけ真剣にやれるか」「どれだけ熱狂的になれるか」が鍵であり、リーダーとしてその情熱を伝播させることに全力を注ぎました。
結果として、遅延や品質低下を防ぎつつ、納期を厳守する形でプロジェクトを無事に完了。エンドクライアントやSIerからも、「次もお願いしたい」との高評価を得ました。
未来を見据えたプロフェッショナルへの道
私はこのプロジェクトの成功をきっかけに、更なる挑戦を任される機会を得ました。複数案件のPMを遂行しながら、気付けば部長職に昇進。
現在では直接PMとして現場に携わる機会はほとんどありませんが、当時抱いていた熱意や情熱は今も私の中に生き続けています。部員たちが仕事を楽しみながらも高い生産性を発揮できる環境づくりを意識して取り組んでいます。恐らく私の中に「周りの人を喜ばせたい」という思いが強くあるようなので、その思いを大切にしながら、私の部門が遂行するプロジェクトを通じて、多くの人々に感動や満足を届けていきたいと考えています。
これからも挑戦を続け、組織やプロジェクトを通じて価値を創造し、多くの人々に笑顔を届けられるよう尽力していきます。
PM:秋山副統括部長を紹介
そんな秋山副統括部長は、3児のパパ。
お子様のバトントワーリングの大会や空手の大会では積極的に声を出して応援し、たまには大会のお手伝いも進んで行う、全力応援お父さんです!
※掲載内容は2024年12月時点のものとなります。