【お礼にかえて】
注) Arne / @_casa を流しながら読んで下さい。
忙しかった今週が終わってしまいました。
何をしていても、
始める前から、
「このパレードも期限付き」
そんな風な考えが
いつも衛星のように思考の中心あたりを付かず離れずをグルグルと回っています。
振り返ると、
毎日三時間くらいの睡眠に少しのアルコールと、
厳しくもチャーミングな仲間達に鼓舞されまた支えられての数週間だったように思います。
姉妹店の大名店で開催されていました、
大分出身の写真家 @akifumiiwao による展示、
「Cause I’m dreaming.」
も先ほどフィン。
繊細で感受性が鋭い、
それでいて英国パンクに影響でも受けていそうないでたちの写真家による、
優しくもどこか切ない展示が、
とても心に残っています、
今も。
ポジティブな心残りってのもきっとあるんだろうな、
そんなことも刹那、
感じながらの幕引きがとてもあたたかくて。
作家が在廊中の福岡で出会えたというラビットハットも、
生の目(まなこ)で一眼見られてよかった。
現(うつつ)の花と、
切り取られた花の間にきっと、
ワームホールへと続く隠し階段があるんだろうな、
こんな次章へのヒントも頂けました。
静寂に包まれた一冬の夢の時間をありがとう、
今はこう感想しています。
また、
パラレルワールドでの出来事のようにして、
足元おおいた店で20日ほど開催されていました、
エヴァに乗れる天才 @bebeeri_ による個展、
「テーマはじゆう」
も同じタイミングで終演。
無機質な壁を、
人間でいることの才能に溢れた作家による”ひだ”のある作品が埋め尽くしてくれていたこの数十日間は、
孤独に苛まれながら、
暗闇をひとり自走することさえ、
幸福なのだよ、
と背を押されているようで、
温かさの欠片に触れられた、
多幸感あふれる時間だったように回想しています。
「この人はきっとエヴァに乗れる。」
こんな思考を走らせている時点で、
自分は乗れない、
と自認しているようなもの。
引き算なのか、
それとも足し算なのか。
今の自分に決定的に欠けているものの形が、
ぼんやりと小路の向こうに見えて気がした、
そんな時間の連続だったように感じています。
この続きはきっと”あの森”の中で。
感謝ばっかりです。
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ずっとそうなのですが。
個展を続けることで、
いつも身勝手に、
誰よりもこのわたしが救われ続けています。
作品を産むことができない私が今後も継続的に、
彼らのような尊敬できる作家のそばに居させてもらう手段はたった一つで、
一人でも多くの作り手の方々にとっての発表の場のようなものを、
作り続けること。
しかも義理を欠かずに、
きっちりとステージ装置の精度を高めながら。
これが最低限でかつ唯一の、
アートと呼ばれる魔界への通行手形のようなものなのではないかと、
自問自答しています。
ちゃんとふしだらに酔ったりしながら。
この度も、
かけがえのない時間の塊を、
贅沢な距離感で体感させて頂いたこと、
本当にありがたく感じています。
岩男さん、
べべさん、
きっとまたこの物語の続きを見させて下さい。
その時に、
再び一緒に手を叩きあって無意味にただ笑い合えるように、
こちらも今しばらく苦しみ抜きます。
ほんとうにお世話になりました。
だいすきなお二方の更なる成功を、
心よりお祈り申し上げます。
また遊んでください、
約束ですよ。
2023.12.3. 10 COFFEE BREWERS 店主
キャプシ
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