連れていかねば 減るのだ ~大変フツーの 新しい生活 その 82~
主人のいる 東京から 大阪へ帰るとき
必ず買って帰るモノが ある。
豊島屋の 鳩サブレーだ。
ムカシは スナック菓子以外のお菓子は
いただきモノでしか 口に入るコトが なかった。
しか~しっ
今や 大人の財力(うははっ)で 食べたいお菓子は
たいがい 手に入る。
そして
関西圏だけでなく
主人が東京へ赴任してくれたおかげで
関東圏の有名スイーツ店は かなりの数を 行き
生ケーキだけでなく
大好きな ガレットブルトンヌ(焼き菓子の一種)も
食べまくった。
おかげで 舌は肥えまくり
ムカシは 憧れだったお菓子は
今や 殆どが
「コレが 美味しかった時代もあったなぁ
もう 口にすることも ないな」
などと
エラそうなセリフを はくトコまで
いってしまった。
でもでもでもっ
鳩サブレーは 違うのだ。
シンプルな材料から作られる
変わらない味。
素朴で 実に美味しい。
ココまでずっと 変わらぬ評価だと
今後も 口に合わないコトは ナイだろう。
製法や材料が変わらぬ限り。
でもね 鳩サブレーは
残念ながら 大阪では 売ってないんだよ。
ネットで買えるけど 送料払わずにすむし
と 大阪へ戻る時は 必ず 買ってたのだ。
サイズも変わらず
袋入り10 枚。
東京の百貨店では あっさり手に入るので
帰省の日が 迫ってくると
「そろそろ」っとね。
しかしっ
前回は 買うのを 忘れてしまったのだ。
気づいたときには 空港へ向かう 電車の中。
ぎゃー 鳩がっ
しかし
今から 百貨店へ行く時間は ナイ。
見送りに ついてきてくれた 主人だって
どうしようもナイ。
スーツケースには
いつものように 有名スイーツ店の
焼き菓子が ゴロゴロ入っているが
鳩サブレーだけが ナイ。
うううっ
こんなに悲しい帰省が あるなんて。
空港へついてからも しょんぼり。
足元を見つめながら トボトボと 歩いていると
主人が 言ったのだ。
「あそこに 鳩サブレー売ってるよ」
顔を上げると 豊島屋の売店が 黄色く 輝いてる。
おおおおお~ ワタシの鳩っ
ダッシュで売店へ行くと
ショーケースに 様々なサイズの 鳩サブレーが ある。
よかった。
鳩のいない 帰省にならずに すんだ。
ホントに よかった~。
早速 売り子さんに 声をかけたんだよ。
「すいませーん」
「いらっしゃいませ」
あり?
ナイ。
見落としかと思って もう一度見たけど
やっぱり ナイ。
鳩サブレーは モチロン あるんだけど
袋入り10 枚が ナイんだよ。
同じ金額で 箱入りはあるんだけど
………枚数が少ない
袋より 箱の方が パッケージ代は かかるから
当たり前っちゃ あたりまえ。
しかし
箱なんていらないぃぃぃ。
鳩が一匹 紙箱に化けるなんて イヤだ。
しかし
「………箱入りのコレを ひとつ」
「ありがとうございます」
選択肢は ナイ。
オウチで食べるだけなのに
不必要な 箱入り鳩を
買うコトに なってしまった。
まぁ フツーに考えて
空港で買うってコトは 手持ちになるから
割れる可能性のある 袋入りより
箱入りの方が 需要あるよね。
百貨店で 事前に買ってりゃあ
逃した一匹の価値は 大きい。
コレからは
こんなミスをしないようにせねばっ
で 今回。
大阪へ戻るまでに まだ 半月以上あるが
既に 鳩サブレーを 買ってある。
モチロン 袋入り10 枚。
教訓。
空港へ行くのに
鳩を連れていかねば なりません。
忘れると
数が減ります。
決して決して
忘れては ならぬ~。
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