世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」に、天地人が出展。~宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水」~
天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
2023年1月6日から1月8日アメリカ・ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES(Consumer Electronics Show)」に、天地人が栽培に関わっている宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水」が出展しました。
本記事では、宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水」とCESの現地の様子を記載しております。
ぜひ最後までご覧ください。
1.今回展示された宇宙ビッグデータ米とは?
■宇宙ビッグデータ米が作られた背景
近年、温暖化の影響でお米の外観品質の劣化・食味の低下が懸念されています。
また、日本の農業は、生産者の高齢化、減少にともない、今後の供給力への懸念が叫ばれています。農林水産省が行った調査では、農業就業人口は2020年に136.1万人でした。2015年より約40万人も減っており、この減少は今後も続いていくことが予想されています。
これらの社会課題を背景に、宇宙ビッグデータ米は作られました。「気候変動に対応したブランド米をつくる」ことをひとつの目的としています。
■宇宙ビッグデータ米の概要
米卸で国内大手の株式会社神明の独自品種の栽培最適地を、天地人の土地評価エンジン『天地人コンパス』を活用して日本全国から探し、山形県鶴岡市での栽培を決定しました。
栽培には、水田IoTセンサーを提供する株式会社笑農和の、スマホで水管理を自動化できる『paditch(パディッチ)』を活用。
夜間の冷たい水を何時間取り入れることが水温に影響を与えるかを意識し、自動制御を行ないました。
宇宙ビッグデータ米の栽培と収穫は2021年に続き、2度目となります。2022年は、米の美味しさを表す指数のひとつである食味スコアで、トップブランドと遜色ないスコアを獲得。美味しいお米を収穫できました。
2.CESとは?
CESは、毎年ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジーの見本市です。
昨年のCES 2022では、ラスベガスとオンライン会場を合わせて2,279社が出展し、
84,500人が参加しました。
このイベントは、「画期的な技術と世界の革新者のための試練の場」と称されています。
3.CESでの天地人の出展の様子
天地人からは、ビジネス開発のAdrien Lemalが説明員として参加しました。
ブースでは、宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水」と共に、「天地人コンパス」ソリューションの展示も行いました。来訪者からは、ソフトウェア的なソリューションだけでなく、ソリューションを活用して実際のプロダクトである宇宙ビッグデータ米が生み出されていることに、賞賛の声が上がっていました。
特に、アフリカとアメリカの訪問者からは、土地と作物のマッチングが食糧供給と持続可能な農業の出発点であることから、「天地人コンパス」が農業分野において、スマートなソリューションであるとのコメントもいただいています。
余談になりますが、CES期間中にSwiss Pavilionで開催されたピッチコンテストに参加し、天地人は、現在開発中の「衛星画像を活用した漏水可能性区域の判定」ソリューションを発表しました。
コンテストでは3位となり、天地人の農業ソリューションだけでなく、漏水ソリューションについてもアピールできる機会となりました。
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有料部分では、天地人ブース訪問者のコメントや天地人メンバーが注目したブースの紹介をしております。
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