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天地人ニュース:衛星から道路陥没を観測する方法の紹介など

埼玉県八潮市では、2025年1月28日に下水道管路施設の破損に伴う道路陥没事故が発生しました。下水道・通信・ガス等のインフラへの影響により周辺住民の方々にも被害が発生しています。

国土交通省は、全国の自治体に対し下水道管に腐食などが起きていないか緊急点検をするよう指示し、職員の方々による目視点検が継続中です。

今回の道路陥没は、前兆もなく突然、道路に穴が開いた状況になったと言われています。今後、同様の事故を防ぐためには、道路陥没ができた原因を探るとともに対策を取っていくことが重要となります。

また、今回の事故は、天地人としても地域のインフラ管理について改めて考える機会となりました。そこで、現状を理解し、適切な対応策を検討する一助となるために、WebGISサービス「天地人コンパス」を活用した状況の整理と可視化を進めています。

上記は、天地人コンパスで事故エリア付近を表示し、人口メッシュデータ、下水道管路データ、施設メッシュデータを重ねた画像になります。

上記は、事故エリアの1960年代〜2019年の空中写真をまとめたものです。

これらのデータを組み合わせることで、下水道の利用制限対象地域における人口密度や重要施設の分布、事故現場付近の地盤や環境の変化を年代別で可視化しました。この可視化が、状況の把握と今後の対応を検討される際の参考になればと、Xにて投稿しました。

天地人の投稿

また、天地人では陥没の原因となる空洞を探査する方法や、宇宙からのリモートセンシング技術である「干渉SAR」を用いた陥没の観測方法についてもnoteで解説しています。具体的には、陥没のメカニズムや陥没が引き起こす問題、空洞を探査する従来の方法、そして、人工衛星による干渉SARを用いた陥没観測の特徴やメリットについて詳しく解説していきます。

1.そもそも陥没はどのようにできるのか?
2.陥没と漏水の関係
3.陥没で何が困るのか?

といった陥没に関する情報もまとめておりますので、ご参考までにご覧ください。


最後に、少し内容は異なりますが、2月1日(土)に国分太一さんがMCを務める「TOKIOテラス」で天地人が紹介されました。番組の中で、自治体様が漏水の点検に取り組む様子も紹介されています(下水道ではなく上水道)。

日本全国の水道管のうち、法定耐用年数(40年)を超過した水道管の長さは16万kmに達しています。これは、地球約4周分に相当する長さです。八潮市の陥没事故は下水管ではありますが、上下水道共に老朽化や漏水が問題となっています。

TOKIOテラスでは、天地人の水道DXサービス「天地人コンパス 宇宙水道局」が漏水調査の現場における課題解決にどう貢献しているかも紹介されています。TVerで、2月8日(土)5:59までご覧いただけますので、ご覧ください。

天地人はこれからも地球の社会課題に取り組み、安全・安心な社会の実現に貢献してまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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