絞兎死して走狗烹らる
「絞兎死して走狗烹らる」とは、必要なときは重宝がられるが、用がなくなればあっさり捨てられることのたとえです。
この言葉は、中国の武将・韓信が越王勾践に対して言った言葉に由来します。
韓信は、勾践の人柄を信用できないと感じ、同僚の種に手紙を送って、越にいると危険だから去るように勧めました。
その手紙に「狡兎死して良狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵せられ、敵国破れて謀臣亡ぶ」と書いてありました。
つまり、兎が死んだら猟犬はいらなくなり、鳥がいなくなったら弓もいらなくなり、敵国が滅んだら功臣もいらなくなるということです。
例文としては、次のようなものがあります。
狡兎死して走狗烹らるで、プロジェクトが終わったら、リーダーはメンバーのことを無視し始めた。
彼は狡兎死して走狗烹らるの運命を恐れて、会社を辞めることにした。