Apple公式プレイリストなのに選曲がおかしい、珍プレイリスト。

Apple Musicや、Spotifyを始めとするサブスクリプションモデルのストリーミングサービスでも徐々に邦楽の取扱が増えてきて、珍曲マニアとしては大変うれしい限り。

自分はApple Musicを利用しており、Apple Music側が作成してくれる公式のプレイリスト(公式では名前が違うかもしれないけど)というのがある。

たとえば、トゥデイズ ヒッツ

流行に鈍感な、自分にとっても嬉しい「最近世の中で流行ってるイケてる曲」をキュレーションしてくれている。

ただ公式プレイリストにも時々おかしな選曲をしてくれる、珍曲マニアにはたまらないプレイリストが存在する。

今一番紹介したい、「テクノ歌謡 ベスト

自分は平成生まれだが、昭和歌謡が好きでいろいろ集めていたりする。(オムニバスなどの企画盤なので、ガチ勢の方には怒られるかもしれないが)

CCBかな〜、YMOかな〜、YMO細野さんプロデュースアイドル曲かな〜なんて期待すると裏切りに絶望。

最初はYMOとかイモ欽トリオとかTom☆Catとか期待通りの選曲。

ただよく見るともうめちゃくちゃ。

・俺は絶対テクニシャン/ビートたけし
・玉姫様/戸川純
・コンビニ天国/宍戸留美
・気分はセミヌード/オールナイターズ

気分はセミヌードは、完全に「シンディ(略」みたいな迷曲で、なぜ入っているんだという「あー。まぁ...」みたいな感じで素敵。

今聴きたい珍曲の数々

ジャガーのテーマ/ジャガー横田

ジャガー横田歌ってたんですね...失礼しました...

衝撃な選曲はそれだけではなく、

「BANG!BANG!ジンジン 1up(ロングバージョン)/チャイルズ」

チャイルズ歌出しているんですね...磯野貴理子以外平成生まれでは見たことないっす...ロングバージョンってことはショートバージョンとかもあるんですね...チャイルズの曲自体この曲しか配信されていないもなぜ....

「Wuper Dancing/パピ」

昔の日清UFOのCMで出てきたウーパールーパーキャラの歌らしいんだが、尾崎亜美が歌うこの曲のせいでウーパールーパーにハマってしまったいい曲。

当時発売されたのレコードには「パピ語バージョン」という子音がすべてPに置き換えられた珍アレンジも収録されており、思わずレコードを注文してしまった。

「テクノ・ダック/北京ダックス」

特定の世代には運動会の曲で有名(?)だったらしいのだが、歌詞はめちゃめちゃで、ずーっとだみ声で歌う珍曲。本当の歌手は誰なのか不明...

調べてみると「なめ猫」と同時期に作られた曲だとか。(正式な情報がほしいんだけど、僕らのインターネッツには情報あんまりない....)

1980年
「なめ猫」と「テクノダック」
中部日本放送制作・弊社制作協力「ぱろぱろエブリディ」の番組キャラクターとして、業界初の動物キャラクターを起用。大ヒット、高視聴率をマーク。

「火星と金星の陰謀/パッショナータ」

前編英語でうたっているが、この曲ちゃんと歌謡曲。
歌っているのはフィリピン人の人なんだけど、日本に連れてきて日本人がプロデュースして曲をつくったので、和モノ扱いになるらしい。
ちなみに「卑弥呼」という曲も出している。意味がわからない。

個人的に一番うれしかった曲

「ネバーエンディング・ストーリーのテーマ/羽賀研二」

電気グルーヴは配信停止したのに、羽賀研二のベスト盤は未だに全曲配信されている。嬉しい悲鳴。

ただそれだけではない。この曲、タイトルどおり名作ファンタジー映画「ネバーエンディングストーリー」のテーマ曲で、カジャ・グーグーのリマールが出した同名の曲のカバーになっている。

なにがすごいって、歌詞がまったく原曲を無視している。

原曲を無視したカバー曲なんて、どきどき存在するので驚かないかもしれないが、無視した結果の歌詞がすごい。

黒いマシーンで この街を
誰にももう 止められないネバーエンディングストーリー

黒いマシーンの存在がよくわからない。映画ネバーエンディングストーリーにもそもそも黒いマシーン出てこなかったと思うし、そもそもこの黒いマシーン、どうも暴走するタイプらしい。危ない。

「転がって生きてきた」り、「暗いものを見過ぎ」たり、「照れた男のジグザグをわかってくれ」と迫ってみたり。なのに最終的に「命のストーリー」だと力説される。

すごい歌詞は、ぜひ一度実際にきいていただきたい。

平成最後のこのプレイリストで、テクノ歌謡の世界へ。

ぜんぜん平成感ないけど...きゃりーぱみゅぱみゅあるからいいよね...

すべてのリアクションはエキサイティングに生きていくための糧にします。