英単語のbuzzと「バズる」の関係
6日付の日経夕刊の英語学習者を対象とする連載記事「Step up English」の「Quick Lesson」に書かせていただきました。この欄には英単語の由来などを書いていますが、今回はbuzzを取り上げました。
ハチ、蚊のブーンが由来
もともとはハチ、蚊などの虫が羽でブーンと音を立てながら飛ぶことを意味する動詞のbuzzが語源で15世紀後半から使われ始めました。その後「ざわめく」「うわさなどを広める」などの意味も加わり、名詞では「ざわめき」「ゴシップ」なども意味するようになりました。
バズるは英語で何と言う?
ネット上で投稿などが大きな話題となり急拡散することを意味する「バズる」はこのbuzzに由来します。では「バズる」は英語で何と言うのでしょうか。「流行語」などを意味するbuzzwordを用いて“‘Diversity’ has become one of the most popular buzzwords.”(「多様性」は最も人気のある流行語の1つになった)と言う方法もあります。
go viralがバズる
virus(ウイルス)の派生語“viral”(ウイルス性の)と動詞goを組み合わせた“go viral”は「バズる」の意味でよく使われます。“His tweet has gone viral with over 28,000 likes in just an hour.”(彼のツイートはわずか1時間で2万8000以上の「いいね」を集めてバズった)と表現できます。“go viral”はウイルス感染のように投稿が拡散するイメージから「バズる」に近いニュアンスがあります。