吹奏楽をこれから始める皆さんへ!(第一回)
2022年も始まってもう1ヶ月経とうとしていますね!
今は丁度受験や進学のシーズン。
「進学先で部活何にしよう?吹奏楽とかも気になるかも?」
そんな事を思っている人も少なからずいるはず。
そんな人の為に、吹奏楽部に入るときに知っておくとちょっとタメになるかもしれないコラムをここに書きたいと思います。
第1節
皆さん始めまして!
アーノルド・テナーと申します!
さて、タイトルにもある通り、これから数回に渡って「これから吹奏楽を始める皆さん」に向けて色々なコラムを書いていきます。
もちろん、吹奏楽に全く触れたことが無い人、吹奏楽部に入ろうか迷っている人、吹奏楽ベテランの人。どんな人でも読んでいただけるのは大歓迎!
意見などもお待ちしております。
まずは自己紹介!
「そもそもお前は誰だ!」
そう思う人も少なからずいるはず。だから簡単に私の自己紹介もしておきますね!
狐の軍人がトランペットを持った怪しいアイコン…。
私だったらこんな怪しいアイコンの人のコラムは開かないな…w(←読んでくださってる人に大変失礼)
そんな怪しいアイコンの人のコラムを今読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!
この怪しいアイコンと「アーノルド・テナー」という名前だけふんわりと覚えてくだされば今日はそれで結構です。
私自身学生時代吹奏楽をしていて、アイコンと同じ様にトランペットを吹いていました。
今はフツーの会社員。
吹奏楽の無い生活に耐えられず、吹奏楽にしがみつく様に今は仕事の合間を縫って高校の後輩達の演奏を手伝ったり、演奏会スタッフのボランティアをしたりと吹奏楽の末端の末端でフラフラと活動をしています。
学生時代、芸術関連にステータス全振りするも社会人になってからあんまり活かせてない…。
その活かせてない分をnoteを使って活かせるかどうか試してみよう。そんな試みでスマホをポチポチ。
文章力もなければ文字だけで音楽の良さなんて伝えられるのだろうか?
そう思いながらなんやかんや書いてます。
今回は簡単な自己紹介はここまで!
これより詳しくはまたコラムを書いていくうちにお話するかもしれません。
第2節
そもそも吹奏楽って何!?
「よし!吹奏楽部みてみよ!」
見学のつもりで、中高生になったらやってみたくて、友達が入るからなんとなく…etc.
一番最初に音楽室の扉を叩く理由は皆さん本当に様々です。様々な理由はあれど「なんか楽器を演奏する部活なのよね~?」と、ふわっとした印象は共通してあるのではないでしょうか?
でもでも、吹奏楽ってそもそも何?
オーケストラと何が違うの?
クラシックの曲って、私よく知らないよ?
笑って○ラえてみたいにマーチングもするの?
湧き上がる疑問は後を絶ちません。
でもその気持ち…。すんごく分かります…。
私が高校1年生の頃。元々音楽が好きだった私は「高校で音楽をちゃんと勉強してみたい」なんてふわっとした考えで音楽室のドアを叩いたんです。
私の学校は吹奏楽の活動をしているにも関わらず「吹奏楽部」という名前ではなく「音楽部」という名前で活動していて、部活動紹介の時も「色々な楽器ができるよ!」という売り文句で登場しました。
もちろんその時の私は吹奏楽が一体何なのかさっぱり知りません。この部活が何をするのかも知りません。その当時の私も同じ様な疑問を感じていました。
と、いうわけで、吹奏楽とは一体何なのか一緒に見ていきましょう!
管楽器の演奏であれば何でも吹奏楽!
あれ?おかしいな?吹奏楽のコラムを読んでるはずなのに尺八の写真出てきたじゃん?
大丈夫。あなたは別に操作を間違えて別のコラムに飛んじゃった訳ではありません。ちゃーんと吹奏楽のコラムを読んでます。
でも驚き。太字でも書いた様に管楽器の演奏であれば何でも吹奏楽と呼んで構わないのです。
管楽器とは文字通り管に息を吹き込んで音を出すタイプの楽器。だから写真の尺八だって皆さんが小学校で演奏したリコーダーだって、それで演奏したら吹奏楽なんです。
いやいやw吹部が尺八吹いてるのなんか見たことないよテナーさん〜ww
もちろんそうだと思います。私だって見たことありませんw(例外的に全く無い訳ではないけどそれはまた今度触れましょう。)
ただ、これはあくまでも「学術的な話」です。音楽のジャンルの分類上、大きく分けると管楽器の演奏は全て吹奏楽というジャンルに分けられると言えましょう(学者さんによってここはすこーし意見が違う)。
なので、今回は学校でする吹奏楽を大きく3つに分類して吹奏楽とは何かを見ていきます。
学校の吹奏楽と編成
学校の吹奏楽を大きく分類するとしたら
ウィンドオーケストラ/ウィンドアンサンブル
ブラスバンド
マーチングバンド
大体この3つに分けられるんじゃないでしょうか?
細かく分けるとより細分化もできるのですが、日本にある吹奏楽の形態はこの3つのうちのいずれかであることが多いです。
入部したらその吹奏楽がこのどれに当てはまるかを見てみましょう!
吹奏楽の編成の見分け方
初めてだと正直この編成を見分けるのはすこーし難しいかもしれません。ですが、これが分かることで今後どんな活動をするのかがなんとなく分かるようになるので、簡単な見分け方を見ていきましょう!
1,ウィンドオーケストラ/ウィンドアンサンブル
学校の吹奏楽の中でも一番一般的な編成です。
上に2つの写真を用意しました。1枚目の写真は「フィルハーモニック」や「交響楽団」と呼ばれる編成で、皆さんが想像する「オーケストラ」は大体この形です。
一方2枚目の写真が「ウィンドオーケストラ」「ウィンドアンサンブル」と呼ばれる編成。1枚目の交響楽団からヴァイオリンやチェロなどの弦楽器を抜いて、その抜いた分に他の管楽器を足しているような編成になっています。
上記にもあるように、吹奏楽は「管楽器で演奏する音楽」のことなので、吹奏楽部に入ってもヴァイオリンやチェロはほとんどありません。例外的にコントラバス(ヴァイオリンの凄く大きいやつ)がある場合もありますが、主な楽器の編成としては管楽器と打楽器の編成になります。
2,ブラスバンド
吹奏楽部の演奏の事をよく「ブラバンの演奏」「ブラバンの野球応援」とかって言ったりしますよね。
その「ブラバン」の語源になっているのがこの「ブラスバンド」と呼ばれる編成になります。
ですが、この「ブラバン」という言葉。ニュースや新聞ではブラスバンドではなく、一番最初のウィンドオーケストラに対して使われることが多いんです。
更には、英語の授業で吹奏楽部の事を「brass band」と訳す様に習った人もいるのではないでしょうか?
ここに関しては日本語という言語の文化的慣用としてこのように吹奏楽=ブラスバンドとなっていることが多いのですが、吹奏楽についてもっと知って頂くためにあえてウィンドオーケストラとブラスバンドは分けて話をさせてください。
ブラスバンドとは、ウィンドオーケストラから「木管楽器」を抜いて、「金管楽器」だけにした編成。
とは言われましてもよく分かんないなぁ。金管とか木管とかなんのこっちゃ。
って人も多いと思いますが、吹奏楽部の見学に行く時に一部分だけを見ると見分けられるようになります。吹奏楽の楽器は原理上金管楽器と木管楽器の2つに分けられることが多いので、これも一緒に見分けられるようになっちゃいましょう。
見分け方は「音の出し方」。
現代の管楽器界において金管木管と呼ばれてはいるものの楽器の材質は実はこの呼び方にそんなに関係がなくなってきているんです。
まずブラスバンドの楽器である「金管楽器」。
これは唇自体を震わせて音を鳴らす楽器です。
ブーって唇を鳴らしてる人がいたらその人は金管楽器を吹いてる人です。私がやっているトランペットもこの金管楽器に分類されます。
楽器の見た目としては、マウスピース(息を吹き込む部分)が丸くなっているのが特徴。ブラスバンドはこの金管楽器だけで演奏する編成となっています。
ウィンドオーケストラでも多用される「木管楽器」。
これは唇ではなく、「楽器本体」を振動させて音を鳴らす楽器です。
金管楽器と違って音源は自分の体でなく楽器本体なのでマウスピースの形もそれぞれです。金管楽器じゃない管楽器は全部木管と覚えちゃってもいいでしょう。
3,マーチングバンド
笑って○ラえてで滅茶苦茶厳しそうな練習を見たことがある人も多いんじゃないでしょうか?
華やかな衣装を着て楽器を吹きながら隊列で歩く芸術。吹奏楽の花形なんて言ったりする人もいます。
楽器の編成自体はそんなに関係がなく、文字通りマーチ(行進)をしながら吹奏楽をする編成です。
共通すること
3つの編成を上げましたが、共通する点もあります。
管楽器での編成というのはもちろんですが、打楽器も全て編成に組み込まれているということも共通して言えます。テンポを示してくれたり音に迫力を持たしてくれたりと吹奏楽をする上でなくてはならない存在です。
また、全てに共通して「例外」もあります。
この編成だから必ずしもこの楽器がある、この楽器を入れてはいけない等ということはありません。
もちろん吹奏楽コンクールの規定などで一部制限がある場合もありますが、音楽も時代とともに進化を遂げていく一つの芸術だということを皆さんはこれから楽しんでいってください!
編成が違うと何が違うのか
ここまで吹奏楽の形態を大きく3つに分けて見ていきましたが、ではこれが違うと何が違うのか?
実を言うと「音楽」という点にフォーカスを当てるとそーんなに大きく変わりません。むしろ「基礎は全部一緒」です。
えぇー、じゃあ何で分類するのにこんなに長ったらしい文章読まされたのー!?!?
とはいえ音楽としては同じでも練習内容が大きく違う事が多いんです。
ウィンドオーケストラは基本的には「座奏」と呼ばれ、椅子に座って吹く事を基本として練習します。
なので、演奏曲のジャンルもかなり幅広くなります。
一方でマーチングバンドは、文字通り「マーチング」を基本に練習します。曲のジャンルは様々ですが必然的に行進曲を吹くことが多く、練習もテンポをキープして歩く練習が増えてきます。また、ウィンドオーケストラを基本形態としながらある一定の期間のみマーチングを実施する楽団も少なくありません。
そしてブラスバンドの場合、特に練習内容は座奏なのかマーチングなのか、その楽団に入ってみなければ分からないところが多いです。
どの部活に入学するにもやっぱり一番気になるのは練習内容ですよね。編成を見分けて簡単にでも練習の内容を見分けられるようにしておきましょう。
今回のまとめ
ということで、今回は私の自己紹介と「吹奏楽とはそもそも何なのか?」という疑問を編成の違いの観点から少しだけ紐解いてみました。
皆さんが吹奏楽にどんな形で関わるのかはまだまだこれから。同じ「吹奏楽」というジャンルでも編成も違えば曲のジャンルも、楽器だって学校だって違います。ですが、どんな環境であっても音楽の基礎は全て同じです!どんな形態であっても吹奏楽は楽しくやりがいのある世界です。とりあえず飛び込んでみてまだ見ぬ世界を冒険してみてください!
ということで今回はここまで!
また次回も別の観点から吹奏楽の入口へと入っていきましょう!
それではまた!