産休育休中、日本茶インストラクター認定試験挑戦記③ 通信講座第2回と第3回(主に5月~8月くらい)
通信講座第1回とリポート第1回を終えたあと、すでに届いていた通信講座第2回を読み始めた。第2回は「茶の化学」「茶の淹れ方」「茶の健康科学」「茶の利用」の4分野。第1回に比べて難易度が上がる。「茶の化学」はちんぷんかんぷんである。なんだ、「エピガロカテキンガレート」って? 呪文? 唱えたら守護霊とか出てくる?
なんかおなか痛いんだけど。いててて。からの、陣痛→出産→入院→退院など、あれこれあって。
結局、出産前に読み終えたのは「茶の淹れ方」の途中まで。産後1ヶ月は夫が1ヶ月の育休を取ったり、母が手伝いに来たりして人手があったのだけど、全く勉強には手がつかなかった。それが、夫の育休が明けたら俄然お勉強がはかどるようになった。そう、夫がいる日はご飯を作るために時間と労力が取られてしまっていたのだ。うーむ、もっと夫が家にいるうちにいろいろやってもらえば良かった。
時は7月半ば。8月14日までに第2回と第3回のリポートを出して、優良修了を狙いたい。あと1ヶ月しかない。ざくざく読んでリポートを書く。第2回のリポートの記述問題は難易度が第1回より上がっていた。時間がかかる。
とはいえ、我が家の0歳児はよく眠る。朝、0歳児よりも早く起きたときや、昼寝の間などをちびちび積み重ねて勉強した。
「茶の化学」はちんぷんかんぷんだったが、「茶の淹れ方」「茶の健康科学」を読んでから復習すると、少し理解が深まる。どの成分がどのような特徴をもつのか、顔と名前が一致してくるような感覚。
「茶の健康科学」は研究段階にある内容が多い。参考資料を示したうえで「実験でも」「考えられる」「可能性がある」「詳細には分かっていない」「評価が行われることを期待したい」「推定されている」などなど、かなり語尾に気を使って書かれている。頑張って覚えても、医薬品医療機器等法(旧薬事法)の縛りがあるので、食品である茶を売る際には特定の効能・効果をうたうことができない。難易度が高い割には正直な商売には使いづらい知識、という気がする。
通信講座第3回は「茶業概要」「茶の品質審査と鑑定」「日本茶インストラクターのインストラクション技術」の3分野。中の文章がちゃんと日本語でほっとするが、覚えるとなると大変そうである。第3回のリポートの記述問題はさらに難易度が上がっていて焦る。締切ギリギリの提出になってしまった。
第3回の中で覚えるのが一番大変だったのは「茶業概要」だ。随所に別冊の「茶関係資料」を見るように書かれているけれども、詳し過ぎて頭に全く入ってこないため、結局ほとんど見なかった。重要な点はテキストに書いてあるように思う。
日本と世界の茶種別の生産量や消費量などと、その順位を暗記しないといけない。なるべく、なじみがある情報と結びつけて覚えていく。日本の覆い茶生産量1位は京都府=宇治の抹茶、覆い茶生産量2位=伊勢のかぶせ茶、あるいは、日本の紅茶輸入先1位はスリランカ=セイロン、紅茶輸入先2位はインド=ダージリン、アッサムなどなど。
それでも覚えられなければ、力わざ「呪文」を使う。日本の茶の輸出先=あたいどした(アメリカ、台湾、ドイツ、シンガポール、タイ)のように。このような語呂合わせにならないこともあるけれども、頭文字をつなげて何度も唱えて丸暗記していく。
無事に優良修了の賞状が送られてきたが、知識が全く頭に入っていない。地道に勉強するしかない。受かるかどうか、この時点ではなんとも言えなかったけれども、来年以降これ以上お勉強できる気がしなかったので、試験の申し込みをする。
この機会に10月の日本茶検定も受けてみることにした。通信講座受講前に購入していた公式テキスト『日本茶のすべてがわかる本』を改めて読み直す。日本茶インストラクターに比べて随分と優しい内容で、文章も平易。試験はテキストを見てよいとのことなので、簡単に1級が取れたが、模試として受けるならテキストを見ないで解いたほうが良いかもしれない。