産休育休中、日本茶インストラクター認定試験挑戦記⑧ 二次試験当日

二次試験当日も、離乳食の仕込みをして家族に0歳児を任せ、スーツを着て、早めに家を出た。無事、スーツが着られたし、今回も0歳児のよだれまみれを免れた。

早めに出たのは、あわよくばインストラクションの復習をしたいなという気持ちもあったからだけれど、緊張しすぎて全くそんなことはできなかった。緊張から頭が少しおかしくなったらしく、脳内をNHK「いないいないばあっ!」の歌「パッパらっぱ」が延々流れている。

♪まちがってもいいんだ きにしない(きにしない)
パッパ らっぱ パーラッパー
パッパ らっぱ パーラッパー♪

いやいや、間違ったら困るんだよ、試験なんだから。
と思いつつも、頭の中のメロディーは消えない。

一次試験は受験者の半数以上が落ちるので、落ちても難しかったからしょうがないと思える。対して二次試験はひとつのミスが命取りになりそうなのに、8割だか9割だか受かる試験なのでかえって緊張する。

試験はあんまり内容を覚えていないけれども、自信がなかった内質鑑定は見た目だけで滋味は取らずに自信をもって答えられた。逆に迷ったのは仕上げ茶品質外観で、最後に4位と5位で迷い、時間切れ直前にえいやと書いた。

インストラクションのお題は中級煎茶だった。手順を4分以内でぴったりどうにか説明できたのだけど、あやうくお茶の葉を入れるところをすっとばすところだった。道具は実物があり、水はあるのだけど、茶筒にお茶の葉は入っていない。実物があれば間違いようがないところだ。危ない。

質疑応答は何を答えたのかよく覚えていない。最後にお茶の健康効果を聞かれて、
「研究段階でよく分かっていない」
と答えたと思う。
「カフェインとテアニンが入っています。」
とか、せめてそれくらい答えられればよかったな、と後で思った。

試験が終わってもなんとなく緊張が取れず、背筋の凍る思いのまま、会場を後にした。

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手習茶屋
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