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カナダの病気は重くて長い。

どうも、てなです!
海外生活をしてると、日本に帰りたくなる瞬間ってありますよね。

「インスタで行きたい日本のお店を見た時・・・」
「英語が通じなくて心が折れそうな時・・・」
「仕事が見つからない、見つかってもやりがいを感じない時・・・」

私は毎年、この冬の時期にどうしても日本に本帰国を考えてしまいます。
それは上記のような理由ではなく、健康上の問題で、です。


カナダの風邪(?)は日本の比にならないしんどさ。

カナダに来てもう2、3年ほど経ちますが、毎年この冬の時期が憂鬱です。
なぜならばこの時期は風邪(インフル)が猛威を振るっているからです。
日本でインフルOR風邪になった時ももちろんしんどいのですが、カナダでなってしまうとそれはもう日本の倍以上しんどく、げっそりとしていまします。
具体的な絶望ポイントは、下記の通り。

・熱・全身痛などは日本の風邪と同様だが、咳の期間がめちゃくちゃ長い。2週間以上息苦しく、息をするのもしんどいくらい咳が止まらない。止められない。
・病院に行こうと思ってファミリードクター(かかりつけ医)の予約をしようと思っても予約を取れるのは2週間先だったりする。
・ウォークインで見てもらえたらラッキー、こちらも予約を取れない可能性大。
・救急センターは朝早く行かないと数時間待ちになるらしい。(6時間待ちなど、ザラにある・・・)
・咳がとまらなくなってから病院にいっても基本的にはなんの薬もくれない。基本的にドクターは市販の薬を勧めてくるので、あてにできない。(咳がよほど長引いていたり、高熱が続いたりと症状が重くなってきた場合は吸引薬・抗生剤をくれる)
・インフルエンザの検査は基本しない。
・基本的には重症化してない段階で病院に行っても何ももらえない
 →重症化してしんどくなってからようやく検査やら薬がもらえるようになる
 →結果、毎年風邪如きで衰弱、重症化。絶望

カナダに来てから風邪?インフル?になるのは今年で2回目ですが、今年も重症化してしまい、毎日呼吸困難レベルの息苦しさ・止まらない咳で眠れず、咳き込み吐きまくり、まともに栄養を取れずしんどかったです。

去年も同様の症状で高熱が出たあとに呼吸ができないほど咳が止まらないということがありました。が、その時に救急センターで市販薬を勧められ、「その症状には私たちには何もできません」と言われた思い出があります。
その時は結果的に、日本から持ってきた喘息の薬やら去痰剤を使ったおかげでなんとか回復しましたが、カナダの医療は本当に頼れないな・・・という嫌な印象しかありませんでした。
そんな思い出もあって、今年は2週間咳が続いても病院に行かず、熱を出し吐きまくった結果、重症化しかけ、カナダで初めて抗生剤をもらってきました。
この抗生剤も、効果が強いのか体に合わないのか飲むと気持ち悪くなって度々吐いてましたが・・・。苦笑

日本の病院が素晴らしい件。

私は、日本にいる時は少し調子が悪くなったらすぐ病院に行くタイプの人間でした。そして、日本では予防医療という意識もあるので、症状が軽くてもよく見てもらえます。薬ももらえます。
カナダに来てから、それって素晴らしいことだと本当に実感しています。
そして何より、日本の病院は設備がいいです。医療システムも素晴らしい。

今回は肺炎のためレントゲンを撮ったのですが、カナダでは診察を受ける病院とは別の機関でレントゲンを取らなければならないようで。
そしてレントゲンの結果をもらうのにも2日はかかるそう。

初日:診察・処方(ウォークインクリニック)
2日目:レントゲン(別の機関)
4日目:レントゲン結果・(必要な場合は処方も)(初日にいったウォークインクリニック)

と結果を聞くまでに随分時間がかかってしまいそうです。日本のクリニックだったら、1日で全部終わりますよね。
そしてレントゲン程度だと4日で結果が聞けますが、これがもっと専門的な検査になると・・・検査の予約に1〜3ヶ月、結果が出るまで1〜2ヶ月とかで、何ヶ月もかかる・・・。考えたくもありません。

っていうか海外で病気になるのってそもそも辛い。

そもそも、異国の地で病気になるのってしんどいです。調子が悪くなった原因もわからないし、辛いけど家族もそばにいない。病院にいっても薬出してもらえないし、そもそも英語だから症状伝えるので精一杯、医療英語わかりません・・・。病気状態での言語の壁って、想像する以上にしんどいです。
でも欧米だから帰れる距離にもない・・・。こんなに衰弱してまで海外にいる意味あるのか、って本気で思えてきます。

だからこそ毎年この冬の時期は、いつも本帰国を考えてしまいます。

それでも、なんとかカナダにいなければいけない人へ。

カナダで病気になってしまった時の私なりの対処法をここにメモします。


 ①カナダで病院はほぼないものだと思うこと。
 薬は市販薬を使うのが基本と思う。そのため、風邪の時喘息がちになる場合は必ず吸引薬を持っていく。

 ②去痰剤について
 カナダの去痰剤はシロップのものしかなく、効果が感じられない(私の経験上)。市販のムコダインを日本で買って持って行った方がいいかも。

 ③カナダでクリニックに行く場合
 カナダでクリニックに行く場合は、症状にまつわる単語をある程度覚えてからいく。例えば、肺炎:pneumonia(ぬもーにあ)、喘息:Asthma(あずま)、痰:phlegm(ふらむ)・・・とか。
最悪症状を全部メモ帳とかに書いて渡してもいいと思います。日本語対応のクリニックがあれば、強くお勧めします。きっと安心感がまるで違う。

 ④クリニックに行く場合、主旨を強調する。
 「咳が2週間続いてて肺炎かどうか心配なので検査したいのと、吸引薬ください!」など・・・。症状を伝えるだけでなく、自分がどうしたいのか伝えた方が良さそう。

 ⑤おすすめ市販薬
 ・解熱剤は正直どれを使っても大差ないというのが個人的な意見。
 ・のど飴は断然Strepsils(下記リンク)がおすすめ。スーパーやドラッグストアに売ってます。龍角散よりもこっちのがきく。
 ・喉の炎症はシロップも蜂蜜直舐めも変わらない気がしました(大いに個人差あり)

おわりに

海外で病気になってしまうってもうそれはどうしようもなく不安なことだと思いますが、対策できるところは事前に対策を取ってあと少しだけ頑張ってみましょう・・・!
病気の原因もわからず孤独で不安な時は、全ての症状をChatGPTに相談してみると、本当に親身になって寄り添ってくれますよ。今のAIはすごい。

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