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【ブンデスリーガ第26節】ケルン 0-0 グラードバッハ

■ 2023年4月2日(日) 15:30キックオフ
■ Rhein-Energie-Stadion (Köln)

ドイツではサマータイムになったので日本との時差が7時間に縮小、現地15:30キックオフの試合は日本時間22:30となって見やすい。リアルタイムでスカパー観戦。

前節ホームで先制しながら土壇場で追いつかれて悔しい引き分けとなった。今季分が悪いアウェイでの戦いとなるがしっかり勝ち点を積み上げたい。ベンゼバイニが2試合の出場停止を終えて左SBに復帰した以外は前節と同じ先発メンバー。

オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン ノイハウス シュティンドル
テュラム

ダービーとあって盛り上がったグラードバッハのサポが発煙筒を炊きまくったのでスタジアムに煙が充満してキックオフが5分ほど遅れた。バカなのか。

ともにリスクを嫌ったか重心が後ろにかかっており慎重な立ち上がり。起点が低いためボールを奪ってもなかなかスピードをもって前に出て行けない。カウンターを主体に攻撃をしかけるがなかなかフィニッシュまでもちこめない。

15分、右サイドに開いたテュラムが深いところから中央にクロスを入れるとこれを受けようとしたノイハウスが敵DFに足を引っかけられ転倒。しかし笛は鳴らず、その後VARが介入したがやはり判定は覆らなかった。

VARの映像が流れた瞬間に「これはPKだろ」と思ったくらいはっきりしたファウルだったがいったいどうやったらあれを見逃したうえ、VARでも修正されないという結果になるのか。kickerも「驚きの判定」と評価している。

19分にはホフマンの右CKにエルヴェディが頭で合わせるがシュートはバーの上。その後も一進一退だがチャンスはケルンに多い。シュートも打たれるがオムランがスーパー・セーブを連発して窮地を救った。この試合ではオムランが当たっていて救われた。スコアレスのまま前半を終了。

後半に入ってもともに見せ場の少ない展開は変わらず。50分、ベンゼバイニが左サイドから流しこんだクロスにテュラムがダイレクトで合わせるがゴール左へ。53分、シュティンドルがエリア手前からミドル・シュートを放つが枠外。

54分、テュラムが左サイドを持ち上がり、中央へ流しこんだボールにノイハウスが飛びこんで合わせたがこれもわずかにゴール右にはずれる。これがいちばん惜しかった。押しこんだ時間帯に決めたかったがやりきれなかった。

その後は再びリスクを嫌って中盤で押し合う神経質な展開になる。82分、シュティンドルに代えてプレアを、アディショナル・タイムにはホフマンに代えてエングムを投入したが打開できず、結局スコアレス・ドローとなった。

数字を見てもシュート数8-12、CK1-11、ポゼッション49-51とケルンに分があったが、決定的なシーンは数えるほどで、ともに不調なクラブどうしの対戦という感が強かった。頼みのシュティンドルとホフマンがこの試合では判断もプレー精度も今イチでブレーキになった。

言ってもしかたのないことだが15分の誤審が返す返すも残念。いったいVARと主審のあいだでどんな会話がなされたのか、OFRもせずノー・ファウルの判定を維持したのは納得いかない。ノイハウスが敵のファウルをイニシエイトしに行ったと判断したのか。主審のフェリックス・ツヴァイアーは家帰ってビデオ見て後悔してほしい。VAR時代にこの誤審はひどい。

2試合続けての引き分けで最低限の勝ち点はこつこつと貯めこんでいるもののこれではジリ貧。ここまで26試合を終え8勝10敗8分で勝ち点32、1試合あたりでは1.23とプアな数字で順位は10位のまま。残り8試合で本当に勝ち点50まで行けるのか、6勝2敗とか5勝3分ってもうムリかもな。

テュラムもベンゼバイニも契約を更新しておらず、ベンゼバイニはBVBに決まったとの報もあり、来季は選手の大幅な入れ替えも予想される。今季は残留でOKで、来季ファルケ監督2年目としてチームの作り替えになるのか。なんかあまり明るい展望は持てないが大丈夫なのか。

あと、板倉がここ2試合調子を落としているのが気になる。この試合では開始2分で派手なパスミスからのボール・ロストで一気にカウンターを浴び、失点寸前まで行った。板倉がボールを持ってもコースがないのはわかるが、守備の局面でも判断の質が落ちているように感じる。来季もいてくれるならユニ買うからがんばってくれ。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「我々はケルンで勝ち点1を得て、アウェイで完封することができた。これはよかった点だ。しかしフットボールの内容という点では満足するわけには行かない。前半はあまりにミスパスと無用のボール・ロストが多すぎた。そのために我々は自信を失い、試合に戻るために戦わざるを得ず、それが我々のやったことだった。だから後半の戦いには賛同できる。15分に正当なPKをもらえなかったことはもちろん腹立たしい。フローリアン・ノイハウスの立ち足が明らかにけられていた。先制のチャンスになるPKをもらえていたらおそらくまったく違った試合になっていただろう。しかし我々にはどうしようもないことだ」

この日は黒ユニだった。緑でもよかったのにな。

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